虎居城 (とらいじょう)
所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城屋地391 2018.12.12 2019.3.5
虎居城 (とらいじょう)
所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城屋地391 2018.12.12 2019.3.5
登城ルート(緑線は車道)
東ノ城・宮之城中学校
中学校西側の郭
駐車場へのゲート(無施錠)
分水路先の遠景(東側堤防)
堀切(振り返る)・左が中ノ城/右が松社城
中ノ城
松社城切岸
松社城(発掘調査中)
虎居城 松社城跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 川内川が大きく蛇行する地点に突き出た半島状台地に築かれており、北西から南東に松社城、中ノ城、塩ノ城、オキタ城、東ノ城の5つの城が並んでいたという。塩ノ城、オキタ城は分水路工事で消滅し、東ノ城跡は宮之城中学校敷地となっている。
松社城、中ノ城は分水路の北にあり、堀切で隔てられている。松社城は鬱蒼としており、仕切土塁がありその付近で発掘調査の最中であった。中ノ城の西側に堀が残っている。
【案内】 町立宮之城中学校(表記番地)敷地及その先の川内川分水路で隔てられた半島となっている。
東ノ城は中学校一帯とされ、西側に郭の残欠があるが、他に遺構はほとんど見られなかった。
松社城へは中学校南側の住宅地を抜けた所に入口がある[マップコード270 218 564*45](地図)。
右に大きく曲がり北に行くと、ゲート(無施錠)があり登ってゆくと、推込(しごめ)分水路が一望できる駐車場に着き、案内板が建てられている。
階段を降り、北側の堤防上を歩き、対岸の舗装された付道をジグザグに登ると、北へ伸びる山道に出る。
山道を50m程行くと堀切に着き、右側に中ノ城、左側に松社城の切岸が見える。
【歴史】 平安時代末期に大前氏によって築かれたと云われる。 大前氏は祁答院(けとういん)の郡司となり、川内川蛇行地形を利用して築いたと云われる。
鎌倉時代に周辺に渋谷氏が地頭として配置されると、次第に争うようになった。その後、渋谷氏の居城となったという。