永納山城 (えいのうさんじょう) (神籠石) (国の史跡)
最寄地 愛媛県西条市楠乙454 2014.5.15 2017.12.15
永納山城 (えいのうさんじょう) (神籠石) (国の史跡)
最寄地 愛媛県西条市楠乙454 2014.5.15 2017.12.15
登城ルート(緑丸は列石)
城跡碑・説明板(南西側登山口)
南側頂上の北の列石
南側頂上の北の列石
永納山頂上
北東側登山口より入った尾根の列石
永納山城 頂上(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高70m】
【感想】 前回は見られなかったが、発掘作業も進み標高128mの永納山より南へ伸びる尾根の海側に列石が確認できた。
また北東側登山口付近にも列石が見られ、おぼろげながらも古代山城の城壁輪郭を思い浮べることが出来た。
永納山山頂と南側山頂の間で発掘調査が進められていた。
【案内】 県道159号線に面した世田薬師栴檀寺(表記番地)の東から入った林道入り口に「永納山城跡」の石碑と看板が建てられ、手前に駐車場がある[マップコード119 486 611*02] 。
そこから約200m行った先に「西側登山口」(地図)がある。
そこから北東に登ると民家のある低地が見える。一つ山を越えた次の山(医王山の手前の禿山)が標高128m比高約70mの永納山である(西側登り口から約700m)。
前回は無かったが、今回訪れてみたら案内地図が設置されていた。今回は北東側登山口から登ってみた(地図)。
100mほど進むと左側の尾根を見上げると列石が見える。
そこから延々永納山頂上へ行き、南の頂上手前に100m以上に及ぶ列石が見える。遊歩道より分け入り海側へ3mほど下がると列石が尾根に平行して伸びている。
【歴史】 永納山と北西の医王山を取り囲むように城壁が築かれていて、城壁の全長は2.5㎞ほどある。
頂上は平坦地となっており城跡碑はなく手書きの表示がある。頂上からは瀬戸内海、燧灘、干潟や今治小松自動車道が望める。
663年の白村江の戦いに敗れた後、大和政権により築かれた古代山城の内『日本書紀』に記載された十二の古代山城があるが、永納山城跡は『日本書紀』に記載がなく、神籠石と呼ばれる古代山城の一つである。
永納山城跡は昭和52年に発見され、その直後から昭和54年度、及び平成14~16年度に城壁の確認調査を行い、調査によって遺跡の範囲、列石や土塁からなる城壁構造が明らかとなった。
平成十七年(2005年)7月14日、国の史跡に指定された。『西条市教育委員会説明板』より。