大里城 (おおざとじょう) (島添大里城)(しましーおおざとじょう) (国の史跡)
所在地 沖縄県南城市大里字大里485 2013.6.5
大里城 (おおざとじょう) (島添大里城)(しましーおおざとじょう) (国の史跡)
所在地 沖縄県南城市大里字大里485 2013.6.5
説明板
平坦地・拝所
チチンガー降り口・城壁
共同井戸
大里城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 「大里城趾公園体験交流センター」(表記番地)の西にある[マップコード33 046 736*05]。
城壁外の西に西原集落の共同井戸として使用された「チチンガー」があり、8m下の43段の石灰岩階段の下に井戸がある(地図)。
標高約150mの琉球石灰岩の丘陵台地に築かれ東西に長く延び北側の最奥部の主郭を取り巻く形で、南側、東側に広く連郭式の野面積みの城壁が連なっている。
平成二十四年(2012年)1月24日、国の史跡に指定されている。
【歴史】 当主であった南山(なんざん)王・島添大里按司によって築城されたと「中山世鑑」の中に記されている。また中山・尚巴志が1429年に攻略した城でもあり、三山統一が行われ、歴史的に重要なところである。
【発掘調査】 大里村(現・南城市)教育委員会による発掘調査の結果、城の規模は、南北約210m、東西約270mで二重の城壁を有し、内郭を囲む城壁は、高さ約6m長さ約175mが残存している。
外郭部分の石積みは城跡の西側と北東側に残り、当時の山南域では最大規模を誇る。また基壇の上に造られた礎石建物の正殿の遺構が残る。
平成三年(1991年)の村内遺跡調査の際、本丸跡から褐釉陶器、中国青磁、グスク土器、青銅製の飾り金具、丸玉、鉄釘などが出土し十四~十六世紀の資料となっている。
城に近接して物見台と考えられるギリムイグスクも所在する。