城山城 (きのやまじょう) (神籠石)
所在地 兵庫県たつの市新宮町馬立 2014.5.2
城山城 (きのやまじょう) (神籠石)
所在地 兵庫県たつの市新宮町馬立 2014.5.2
登城ルート
山神社
亀岩
石塁C
古代の門の築石(1)
城山城本丸・礎石
嘉吉ノ乱戦死者供養塔
城山城 本丸跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高390m】
【案内・感想】 たつの市新宮町の標高457.8mの亀山に築かれた古代城と、その南東山頂に築かれた戦国時代の城から成り立っている。
県道724号線に面した「新宮町上下水道工事業協同組合(たつの市新宮町馬立114−8)」より西に300m行った墓地駐車場が登り口となっている[マップコード 114 529 801*87 ](地図)。
「山神社」の西に大規模な「姥塚古墳」がある。亀山の麓の谷に「馬立古墳」32基がある。
古墳群を見ながら岩場を登ると、尾根(比高320m・所要時間65分)に出て、すぐ南に供養碑の岩があり、尾根の100m南に亀岩がある。
そこより西に5分で亀池(人造湖)がある。亀岩より南に尾根を700m(比高70m・所要時間25分)行くと視界が開けた標高457.8mの亀山(きのやま)頂上に着く(地図)。頂上より西に下ると「門の築石」が2つ残っている。
頂上より南に100mほど行くと「石垣C」の標識があり、そこより西に100m降ると谷に「神籠石」石垣がある。
元の尾根に戻って南に200mほど下って行く途中、堀切、郭が多数残っている。杉林の中の平坦地に赤松氏の城山城本丸跡(登り口より比高約390m)があり、戦死者供養塔や建物礎石群がある。東南端から麓の新宮町が望める。
【歴史】 古代山城の遺構は主に亀山西斜面にあり、石塁(a~d)や「門の築石」と呼ばれる門礎等がある。中でも石塁Cは全長41m高さ3mあり城中最大の規模である。「門の築石」は唐居敷と呼ばれる形式のもので、山口県の「石城山神籠石」に残るだけである。城山城は日本書記などに現れない「神籠石」である。
14世紀中ごろ、播磨国守護赤松家6代則祐は播磨支配の拠点として大規模な山城を古代城の南に築いた。
室町時代の嘉吉元年(1441年)に播磨・備前・美作の守護赤松満祐が室町幕府六代将軍足利義教(よしのり)を暗殺し、領国播磨で幕府方討伐軍に敗れて討たれるまでの一連の騒乱があったが、赤松満祐が室町幕府軍に攻められ当城で自害し、城山城は落城した。