岡本城 (おかもとじょう)
最寄地 熊本県球磨郡あさぎり町岡原南2846 2020.9.21
岡本城 (おかもとじょう)
最寄地 熊本県球磨郡あさぎり町岡原南2846 2020.9.21
登城ルート(緑線は車道)
諏訪神社
中間の2重堀切
中間の2重堀切(次)
2郭
主郭
主郭背後の堀切 (2条目)
岡本城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高50m】
【感想】 あさぎり町の井口川左岸の標高約265mの丘陵に築かれている。
主郭背後と北に伸びる尾根にそれぞれ2重堀切がよく残っている。
遊歩道は設けられているが、全体的に薮も多く荒れている。
【案内】 県道43号線に案内標識があり[マップコード 333 188 820*37]、200m程南下し右折、表記番地手前を左に入り登って行くと、諏訪神社駐車場に着く(地図)。駐車場も岡本城の曲輪の一つである。
階段を登り本殿右より真っ直ぐ進むと、最初の堀切がある。そこから荒れているがゆるやかな遊歩道があり、中間点の2重堀切を過ぎ、階段状の郭を経て主郭に着く。
主郭の西側下段に2郭があり、主郭の背後に2重堀切が見られる。
【歴史】 天文年間(1532~55年)頃の城主は上村長国の子・頼春で、地名にちなんで岡本頼春を名乗った。しかし、後に上村城主・上村頼興によって謀殺された。
上村頼興は子・稲留左近太夫長蔵を岡本の地頭とし、岡本城主に据えた。弘治三年(1557年)長蔵は実兄の上村頼孝(上村城主)・頼堅(豊福城主)と組んで相良義陽に謀叛を起こしたが、逆に義陽によって攻められ岡本城は落城し、長蔵は日向国へと逃れた。
天正八年(1580年)岡本頼春の嫡子・東駿河守頼兼が岡本城主となった。