田尻城 (たじりじょう)
所在地 和歌山県日高郡日高川町田尻/熊野川 2022.4.5
田尻城 (たじりじょう)
所在地 和歌山県日高郡日高川町田尻/熊野川 2022.4.5
説明板
登城ルート(緑線は車道)
小谷峠(左へ)
北西側の腰郭・主郭切岸
主郭・説明板
東側の石垣
東側の堀切
田尻城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高300m(小谷峠より)】
【感想】 矢筈岳の北西に続く標高751mの尾根頂上に築かれている。
主郭には説明板が建てられ東西に細長く、東尾根に石垣、深い堀切が残っている。主郭の北西から南側にかけて帯状の腰郭がある。
また西尾根に浅い堀切が2条あり、北尾根の小郭の北に2条の浅い堀切が残っている。
【案内】 日高川左岸に沿った県道25号線より「林道小谷線」始点がある[マップコード146 114 284*77]。入り口に通行止めの看板があるが、左隅に置いてあり通行はできる。
そこより支流に沿って東に行き、やがて山登りとなるが舗装は新しくなり走りやすい。ただ落石が所々あり注意が必要だ。
小谷峠(地図)から東麓の日高川町熊野川方面にも車道が通じているようだ。
城跡へは小谷峠南に階段がありそこから尾根伝いに延々と登ってゆく。途中、売るための榊を採取している古老に会い、東麓から車で登ってきたそうな。
尾根道は薮もなく登りやすいが、登り始めてロープを使うほど急なところが2か所あった。
【歴史】 南北朝時代、北朝方の玉置下野守直虎が山地荘(現龍神村)を預かり、鶴ヶ城を築いた。
一族の玉置大宣が、日高川を下る途中のこの地に田尻城を築いた。大宣は、この地で一時滞在しのち、家臣に守らせ、更に日高川を下った。