弥高寺 (やたかじ)
最寄地 滋賀県米原市上平寺194 2016.10.25
弥高寺 (やたかじ)
最寄地 滋賀県米原市上平寺194 2016.10.25
登城ルート(緑色は弥髙寺跡/赤色は上平寺城)
上平寺城背後より
分岐(左へ)
僧房跡
本坊跡標柱・土塁
門跡
弥髙寺跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高370m】
【感想】 遊歩道は整備されておらず、谷の沢を迂回する辺りは、足元が狭く斜めで危険地帯である。よくぞ熊に遭遇しなかったなと一安心した。苦労した甲斐あって本坊跡は良く整備され、城跡のような土塁が残っている。
【案内】 上平寺城より、北に行くと、伊吹山五合目方面と弥高寺方面の分岐があり、左に等高線に沿ってアップダウンしながら進む。沢の前後の道は極端に狭く滑落に注意した方がよい。左の尾根筋を大きく迂回し次の尾根筋を登ってゆく。行者谷を越えると間もなく弥高寺跡に出る。
標高約715mの最高所に本坊跡があり、土塁がよく残っている。門跡から下る径の左右に雛壇上に百坊跡が残っている。当日は雨模様で麓ははっきり見えなかったが晴れていたら、さぞかし風情ある琵琶湖方面の絶景が望めたことだろう。
百坊跡の間の道を下ると、大門を経て平野神社鳥居横に至る。
平成十六年(2004年)2月27日、上平寺館、上平寺城と共に国の史跡に指定された。
【歴史】 弥高寺は平安時代初めの仁寿年間(851~54年)に僧三修により開かれた寺院である。
最盛期は弥高百坊といわれる大寺院であった。その後、時代は下り15世紀末に京極氏を中心として軍事的用途に使用されるようになり、上平寺城の支城として改修された。