中尾城 (なかおじょう) (町の史跡)
所在地 愛媛県西宇和郡伊方町三机乙1075 2020.2.8
中尾城 (なかおじょう) (町の史跡)
所在地 愛媛県西宇和郡伊方町三机乙1075 2020.2.8
説明板
持殊院入口・説明板
石垣
持殊院
土塁上の祠(井上様)
背後の堀切
御仮屋跡
中尾城跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 佐多岬半島の中央北側海岸に面した森山と呼ばれる高台に築かれ、持珠院境内となっている。石垣が多用され、背後に土塁、堀切が残っている。
【案内】 国道197号線より県道254号線に入り、県道255線を約3.6km行った「持珠院」(表記番地)の石垣に説明板が建てられている[マップコード682 434 406*11]。
少し手前のカーブに「御仮屋跡」があり、 標柱が建てられている(地図)。
本堂右手から裏に回ると、土塁、堀切が残っている。
昭和四十六年(1971年)2月12日、伊方町の史跡に指定された。
【歴史】 延宝九年(1681年)に記された地誌『宇和旧記』に、「・・・中尾城、此城主は井上善兵衛尉重房と云、此親父之時、河野殿より傍御敷に三文字の紋を給わる由、其昔は此処へ度々海賊等仕掛候て、万民住宅の心も静ならざる所に、萩森殿より、此人を被遣(つかわされ)てより、所も繁昌し、家居も数々出来たりと伝へり」とある。
城主と伝えられる井上善兵衛尉重房は、三机の長養寺を創建したとも伝えられる人物で、同寺の墓碑によれば、天正十五年(1587年)に亡くなっている。『現地説明板』より。