荒滝山城 (あらたきやまじょう) (荒滝城)
最寄地 山口県宇部市東吉部486 2019.3.8
荒滝山城 (あらたきやまじょう) (荒滝城)
最寄地 山口県宇部市東吉部486 2019.3.8
登城ルート(緑線は車道)
駐車場・荒滝山遠景
東の堀切
主郭・三角点・明治天皇像
西側堀切3
西郭・土塁
西端の堀切
荒滝山城 本丸跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高270m】
【感想】 宇部市東吉部の標高459mの荒滝山に築かれている。東側の堀切や西側の3条の堀切、南面の石垣などが残っており、見所は多い。
【案内】 県道231号線の「荒滝山登山口」の看板がある所から北に約400m行くと、トイレのある駐車場が用意されている[マップコード95 830 517*66](地図)。
表記番地前から頂上まで約2km(40分)の遊歩道が通じており、道標も設けられ迷う事はない。
頂上手前に巨岩があり、社が祀られている。その上に2段の郭を伴った主郭があり、西側に虎口がある。主郭には狼煙台があり明治天皇像が祀られ、城跡標柱や説明板が建てられている。
南面に石垣が残り、東側に堀切、出丸が残っている。また西には、3条の堀切、土塁付の西郭があり西端に堀切が残っている。
平成二十年(2008年)1月11日、山口県の史跡に指定された。
【歴史】 築城の時期は不明だが、戦国時代に大内氏・毛利氏の重臣内藤隆春が居城としていた記録が『注進案』に残る。一説には天文年間(1532~55年)に築いたとされる。
弘治四年六月二十八日(1558年7月23日)の『岩武十左衛門家文書』の記録では、内藤氏家臣の岩武実秀が城番となる。
さらに慶長五年(1600年)頃までには益田元祥が城主となった。 江戸時代に入って廃城となるが、『注進案』によると跡地の山頂が狼煙場として使われたとされる。