新高山城 (にいたかやまじょう) (国の史跡)
所在地 広島県三原市本郷南7‐20‐18 2014.5.14
新高山城 (にいたかやまじょう) (国の史跡)
所在地 広島県三原市本郷南7‐20‐18 2014.5.14
登城ルート
入口
二の丸(中の丸)跡
本丸石垣
本丸跡・土塁
井戸
移築宗光寺山門
新高山城 本丸跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高180m】
【案内・感想】 国道2号線「本郷大橋東詰」より県道33号線約570m「本郷橋東詰」より西に沼田川を渡り、すぐ右折、北に約900m行くと見学者駐車場が用意されている[マップコード154 882 621*55](地図)。
50mほど戻って登り口に続く路地を西に行くと「荒神社拝殿」(表記番地)がある。
西へ行くと間もなく登山道入り口になり、登ってゆくと鐘の段、番所跡があり石垣が残る。さらに登ると小早川家の菩提寺であった「匡真寺跡」の広場がある。
そこより北へ登ってゆくと二の丸(中の丸)跡の虎口に着く。二の丸の東に、散乱する石垣のある本丸跡がある。その北に大手門跡があり、下ってゆくと「釣井の段」と呼ばれる低地に井戸が3本残っている。
本丸の東は出丸で不動尊などの仏像が彫刻された石が多数残っている。標高197m比高約180mの頂上に本丸を置いた山城であり東西400m、南北500mの全山を利用した城で、ほかに西の丸、北の丸跡などがあり、計60余の郭を持つ広大なものである。城跡の下は山陽新幹線のトンネルになっている。
昭和三十二年(1957年)12月11日、「小早川氏城跡」として、高山城跡・三原城跡と共に国の史跡に指定された。
三原市本町3‐11‐1の宗光寺山門(国の重要文化財)は新高山城の大手門を移築したものと伝わる。
【歴史】 小早川氏の居城は代々沼田川(ぬたがわ)の対岸にあった高山城であったが、竹原小早川家と沼田小早川家を継いだ小早川隆景は、天文二十一年(1552年)、沼田川を挟んだ対岸に新高山城を築いて移った。
慶長元年(1596年)に三原城へ移るまで小早川氏の本拠とした。三原城の築城の際、石垣などを持ち去ったといわれている。