南郷城 (なんごうじょう) (市の史跡)
最寄地 鹿児島県日置市吹上町永吉14126 2018.12.12
南郷城 (なんごうじょう) (市の史跡)
最寄地 鹿児島県日置市吹上町永吉14126 2018.12.12
登城ルート(緑線は車道)
駐車場・説明板
説明板
本丸西堀切
根子館
本丸北の堀切
本丸・標柱・土塁
東の城・土塁
東の城・高土塁
南郷城 本丸跡(地図)
【遺構★★★★☆】
【感想】 日置市吹上町永吉にあり、永吉川右岸の標高91mの丘陵に築かれている。
東から東の城、高城(本丸)、根子城、野頸城などの城が並んでいる。野頸城は果樹園などになり、遺構は少ない。
一方、東の城、高城(本丸)、根子城には遊歩道があり、要所要所に現在位置を示す配置図が立てられ、堀切や土塁がよく残っている。シラス台地の堀切は深いが、本丸西側に崩落場所も見られる。
【案内】 県道35号線に城跡案内標識があり、そこより永吉小学校(表記番地)西の道路を約300m北進すると、駐車場が用意され、配置図、説明板が建てられている[マップコード505 838 181*68]。
北に200mほど歩くと、本丸西側の切岸の見える堀切に着く。そこより左に登ってゆくと、根子城で土塁が残っている。
戻って東に行くと堀切があり、その先を折り返すと本丸(高城)に着く。高城の北側に土塁が残り、西側が一段高くなっている。
戻って、堀切より東に行くと2段になった東の城があり、東端に高土塁が残っている。
日置市の史跡に指定されている。
【歴史】 永吉地区は日置南郷(へきなんごう)と呼ばれ、平安時代末期にこの地を統治した桑波田氏によって築かれたと云われる。 桑波田氏は桑波田源智を初代とし、10代まで続いた。
桑波田氏は南北朝時代には伊作城島津氏と戦ったが、その後はその家臣となった。
天文三年(1534年)桑波田栄景は伊作島津忠良と敵対していた薩州家島津実久に味方した為、忠良によって南郷城は攻め落とされ、南郷城は島津忠良の所領となった。