櫛羅陣屋 (くじらじんや) (櫛羅城)
最寄地 奈良県御所市櫛羅1316 2018.7.12 2018.10.20
櫛羅陣屋 (くじらじんや) (櫛羅城)
最寄地 奈良県御所市櫛羅1316 2018.7.12 2018.10.20
入口
通路・階段状郭
郭・建物
九品寺の移築玄関
酒造屋の陣屋南門
櫛羅陣屋跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 御所市櫛羅の「葛城山ロープウェイ」入口先の台地先端にあり、階段状の郭と切岸が竹林の中に残っている。2度目の探訪で、前回は場所すら判らなかったが、今回民有地という事で迷惑にならないよう見て回ったが、民家建物は見当たらなかった。
【案内】 県道213号線の表記番地横の「葛城山ロープウェイ」の看板を過ぎ、すぐに左に入る道がある[マップコード36 460 046*12](地図)。そこを西に行くと陣屋跡となっている(民有地)。
九品寺(御所市楢原1188)の本堂と庫裡の間に陣屋御殿の玄関が移築されている。
また、千代酒造㈱(御所市櫛羅621)に陣屋南門(長屋門)が移築されている。
【歴史】 南北朝時代、興福寺大乗院方国民の櫛羅(倶尸羅)氏の居城であった。廃城時期など、その後の動向は不明である。
天和二年(1682年)新庄城主・桑山一尹が勅使に対して不敬があったとされ改易され、その後、永井直圓(なおみつ)が現葛城市の新庄藩一万石の大名として入封した。
文久三年(1863年)8代藩主永井直壮(なおさか)が櫛羅城跡に陣屋を移し、櫛羅藩となった。
慶応元年(1865年)直壮が没し、嫡男永井直哉が家督を相続し、明治の廃藩置県で廃止となった。