新宮城 (しんぐうじょう)
所在地 広島県広島市安佐北区可部町桐原892 2019.3.9
新宮城 (しんぐうじょう)
所在地 広島県広島市安佐北区可部町桐原892 2019.3.9
三入八幡神社
銅製梵鐘
北側の郭(奥が拝殿)
竪堀
新宮城跡(地図)
【遺構★★☆☆☆ 比高30m】
【感想】 可部町桐原の比高30m程の高台に築かれており、南側は三入八幡神社境内となっている。熊谷高直が寄進した梵鐘がある。
北側の杉林の中に少し低くなった広い曲輪が見られ、東側に竪堀が残っている。
【案内】 国道183号線「三入小学校入口」交差点より約160m東に行き根谷川を渡って、左折しすぐ右折、突き当りを右に行った三入八幡神社鳥居横に駐車できる[マップコード22 738 110*48]。
石段を登ってゆくと三入八幡神社が祀られ、北側に一段低くなった郭があり、竪堀が残っている。
【歴史】 この八幡神社は熊谷氏が甲斐国から勧請、社領を寄進して保護に努めていた。
この新宮城は熊谷氏の一族末田氏が支配しており、「群中国郡誌」によれば、末田氏が元亀年間(1570~72年)から社職を務めていたとの記載がある。
元亀三年(1572年)には熊谷高直が梵鐘を寄進したが、損傷した為、延宝五年(1677年)野平九兵衛等が願主となって鋳直し、改めて寄進したものであり、現在、広島市の重要文化財に指定されている。
天正十九年(1591年)三入高松城が廃城となると、新宮城も廃城になったと推測される。
城はなくなったが三入八幡神社は存続し、現在も社職は末田氏が務めている。