寺前城 (じぜんじょう) (国の史跡)
所在地 滋賀県甲賀市甲南町新治 2017.3.23
寺前城 (じぜんじょう) (国の史跡)
所在地 滋賀県甲賀市甲南町新治 2017.3.23
登城ルート(青色が寺前城/赤色は村雨城)
南側空堀
二重空堀と中間の土塁
主郭・土塁
土橋・空堀
北側横堀
寺前城跡(地図)
【遺構★★★★☆】
【感想】 名神高速道路北の比高約10mの丘陵にあり、東側は溜池に接している。南から西、北にかけて空堀・土塁がよく残っている。北側に土橋があり、喰い違い虎口がある。村雨城と併せて見学するとよい。
【案内】 村雨城入口から入り[マップコード453 274 306*02]、村雨城から北に歩いて行ける。
東側の大谷池との間に、「大谷池改修記念碑」と説明板が建てられている。南側の空堀は二重となっている。
平成二十年(2008年)7月28日、「甲賀郡中惣遺跡群」として、国の史跡に指定されている。寺前城跡・村雨城跡・新宮城跡・新宮支城跡・竹中城跡がある。
【歴史】 戦国時代の永禄年間(1558~70年)頃、織田信長の近江侵攻を背景に、甲賀武士は連合して「甲賀郡中惣(ちゅうそう)」という組織を作り、地域を支配していた。その城館の1つである。甲賀武士は近江守護六角氏の主力として活躍したが、元亀元年(1570年)野洲川の戦いで敗北し、信長の配下に入った。
その後、羽柴秀吉の兵農分離により改易され、郡中惣は終焉を迎えた。