御所ヶ谷神籠石 (ごしょがたにこうごいし) (国の史跡)
最寄地 福岡県行橋市津積238 2014.5.13
御所ヶ谷神籠石 (ごしょがたにこうごいし) (国の史跡)
最寄地 福岡県行橋市津積238 2014.5.13
登城ルート(緑丸は西門/赤丸は中門/青丸は東門)
中門跡
景行天皇の石祠と建物礎石
西門跡
東門跡
東門南の列石
【遺構★★★★☆ 比高60m】
【案内・感想】 行橋市津積の表記番地よりさらに約500m南に行くと住吉神社の南、御所ヶ谷住吉池公園の南に専用駐車場がある[マップコード 96 622 691*32 ](地図)。
南に登山道をゆくと中門跡の石塁に至る(地図)。七つある城門の中でも、石積みは一部崩れているが排水口を備え、壮観であり1300年前の土木技術を見ることが出来る。
中門から石塁の上を通って西に登ると比高約60mの景行神社(地図)が祀られた場所に着く。そこの南に景行天皇の石祠と建物礎石が良好に残っている。
そこから北に下ってゆくと馬立場石塁のある湿地に着きさらに下ると、西門跡(地図)の石塁がある。中門ほどではないが石積みが残っている。
一度中門跡に戻り、東に登ってゆくと東門跡(地図)が残り、土塁土止めの列石が並んでいる。南東に登ると第2東門跡がある。
昭和二十八年(1953年)11月14日、国の史跡に指定された。
【歴史】 歴史書に記載されている十二の古代山城以外に、一切記されていないものは神籠石(こうごいし)式山城と呼ばれる。
御所ヶ谷神籠石は七世紀に国外からの侵攻に備えて築かれた山城で、面積35万㎡全周3㎞に及ぶ大規模な遺跡である。
切石の列石を並べその上に土塁を積んだ城壁が山を巡っていたが、多くは埋もれており、東門の南に唯一見ることが出来る。