小坊子城 (こぼうしじょう) (池田城・小坊子嶺城・種ヶ城)
最寄地 和歌山日高郡日高町池田345 2018.7.14
小坊子城 (こぼうしじょう) (池田城・小坊子嶺城・種ヶ城)
最寄地 和歌山日高郡日高町池田345 2018.7.14
登城ルート
県道横の池・道標
尾根の降り口(電柱の右)
南出郭
西出郭
主郭
北出郭手前の堀切
小坊子城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高130m】
【感想】 由良町と日高町の境目の標高253mの小坊子峰に築かれている。
頂上の主郭を中心に、東西南北4つの尾根に夫々出郭群があり、堀切が残っている。南の尾根の畝堀や空堀は主郭から離れすぎており、山道の名残で遺構ではないと思われる。
【案内】 国道42号線「萩原」交差点より県道23号線に入り表記番地を過ぎ約2.3km北上する。
池の在るカーブに池田城跡の道標がある[マップコード146 091 120*62](地図)。約50m先の道路左に駐車余地がある。
池を反時計回りに左側尾根に取り付き、虎ロープに沿って山道を登ると、間もなく「空堀」と表示された堀切が2ヶ所あり、更に上に「うね堀」と表示された竪堀が見られる。
それを上り詰めると、林道に出る(帰りの目印に電柱がある)。林道を左(北)に進むと、堀切があり南出郭群があり、主郭に至る。
主郭西に一段の郭、堀切があり、北尾根に2つの堀切と平坦地がある。また東にも5段の郭と東端に堀切がある。
平成四年(1992年)11月9日、日高町の史跡に指定された。
【歴史】 大永二年(1522年)秋、阿波の三好義長が由良港に上陸し、この城を築城し、支城として入山城(城山)を築いた。そしてここを根拠地として、鞍賀多和城を攻め落とした。
同年冬、畠山高国が湯川政春と共に、この城を攻め三好氏を阿波へ追い払ったという(鞍賀多和長尾記)。