天王山城 (てんのうざんじょう)
最寄地 香川県小豆郡小豆島町安田472 2020.2.3
天王山城 (てんのうざんじょう)
最寄地 香川県小豆郡小豆島町安田472 2020.2.3
登城ルート(緑線は車道)
登り口
南側の段
主郭下段の倒壊した社務所
主郭上段・安田金毘羅宮
JA香川県にある居館跡の説明板
佐々木信胤の廟
天王山城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高70m】
【感想】 星ヶ城山から南に続く標高84mの山頂に築かれている。南北2段になった主郭があり、安田金毘羅宮が祀られ、東側斜面に竪堀が見られる。
居館跡はたまたま通りかかった「JA香川県」前の説明板で気付かされた。「JA香川県」は約650m南西に新しい建物があり、そちらと混同されやすい。
【案内】 登り口は安田小学校(表記番地)北にある[マップコード364 833 736*67](地図)。そこより西へ行って、擁壁前の参道を登ってゆくと城跡に着く。
2段になった主郭には安田金毘羅宮が祀られている。
居館跡とされる「JA香川県」(小豆島町安田甲548-10)の脇に神社があり、説明板が建てられている(地図)。
周辺は「城廻り」「城の藪」という小字が残り、神社に祀られる竹成御前は、星ヶ城落城の折悲命に倒れた信胤の息女と云う伝承がある。
また、玉姫神社(小豆島町安田141)横に城主・佐々木信胤の廟がある(地図)。
【歴史】 暦応二年(1339年)3月、備前国児島飽浦の武将佐々木三郎左衛門尉信胤は星ヶ城を築き、南朝方に付いた。また山麓に平時の天王山城を築き、現在のJA香川一帯に居館を築いた。
8年後の正平元年(1347年)6月、信胤は、北朝方の細川掃部輔師氏の大軍と1ヶ月に及ぶ合戦の末、降伏し、細川氏に従った。