十神山城 (とかみやまじょう) (尼子十砦)
最寄地 島根県安来市新十神町114 2016.5.19
十神山城 (とかみやまじょう) (尼子十砦)
最寄地 島根県安来市新十神町114 2016.5.19
登城ルート(緑は中十神山/青は小十神山)
小十神山登り口・十神山登り口
小十神山
中十神山・社
十神山の祠
十神山
十神山城跡(地図)
【遺構★★☆☆☆ 比高70m】
【案内・感想】 中海に突き出た半島にあり、表記番地より「十神山なぎさ公園」に向かう峠に登り口がある[マップコード109 346 747*02](地図)。その先の路肩に1台やっと駐車できる。
遊歩道が設けられ公園となっている。南西に登ってゆくと、遊歩道左に「中十神山」があり、社が祀られている。
一旦下って、再び登ると比高70mの「十神山」があり、石の祠がある。目立った遺構は無い。
登り口の北100mに「小十神山」があり四阿が建てられ、祠がある。中海が眼下に一望できる。
【歴史】 十神山城は、室町時代に松田氏により築かれた。
応仁二年(1468年)、山名氏に与した松田備後守が拠り、尼子清定に抗したが、尼子氏に攻められ落城した。
応仁の乱で松田氏が追われてからは尼子氏の支配する所となり、中海の水運を抑える要衝として尼子十砦の一つに数えられ重要視された。
尼子十旗と月山富田城を繋ぐ拠点として、築かれた10の城砦が尼子十砦と呼ばれる。
永禄九年(1566年)、児玉就忠(なりただ)の率いる毛利氏方の水軍に攻められ落城した。
永禄十二年(1569年)、兵を挙げた尼子氏残党が拠る所となった。
元亀元年(1570年)、布部山(ふべやま)の戦いで山中幸盛率いる尼子勢が吉川元春らの毛利軍に大敗を喫し、諸城と共に十神山城も開城した。