投稿日: Feb 25, 2016 12:49:34 AM
日本の人口統計の2013年版で、すでに65歳以上の高齢者は3186万人いて、総人口の4分の1、つまり4人にひとりだそうである。しかもこの状態はあと20年間は続くらしい。各家庭においては高齢者の介助・介護や老人ホームという問題をかかえ、街では老人医療とか施設の高齢者配慮、詐欺とか経済虐待からどう救うかという問題、社会的には年金支給など、高齢者問題は勤労者にとっても非常な負担となっていて、これが日本の活力を削いでしまう要因になりつつある。
自分の親も子供の生活の足手まといにはなるまいとして最後まで頑張っていたので、自分が高齢者になって考えることは、子どもに負担をかけないことは当然として、あと20年以上も続く高齢化社会そのものを軽負担のものに変えていく努力をまずしなければならないなということである。
つまり高齢化社会の入り口にあたり、何らかのインフラ投資をして、後の負担を軽くすることができるだろうと思う。それは同じ地域に住んではいても、勤労者とリタイア組は異なる生活実態があり、今の行政は両者をごっちゃにしてどっちつかずの施策をしがちだからだ。
同じ地域であっても社会的にみると二重化することはいろいろな面で可能で、例えば交通機関も通勤通学のための効率のよいものと、時間がゆったりあるリタイア向けの経費のかからないものの二重化はすでにコミュニティバスなどでみうけられる。医療機関も急を要するものと、高齢者が定期的に通って経過観察してもらい1か月単位で薬を受け取るものでは性質が異なると思う。
具体的にイメージすると、駅近くの利便性のよいところは通勤通学の人たちが使って、駅からバスで20分とか遠いようなところに高齢者向けの集会所・デイケアや娯楽・イベント施設から老人ホームとか医療機関とか行政のサポートなど集中的に高齢者関係の諸サービス集中させ、送迎や介護の効率が最高になるようにする。つまり高齢者コロニー化させて、そこに住むことにメリットがあるとか、そこで高齢者も働けるようにするのがよいだろう。
駅までシャトルバスが行き来すれば買い物も家族の訪問も行いやすいし、駅近くの商業施設も高齢者コロニーに対する配達などが効率的に行えるだろう。
これには人がリタイアすると住み替えをする必要が出てくる。それでもなおメリットがあるように施策が必要である。福祉の代替えだけでなく楽しく生き生き生活できる要素も備えなければならない。つまり高齢者の日常生活環境を高齢者コロニーという形で利便性高く、サポートする側の効率もよいものにして、しかも駅までの行き来も補償して社会から断絶しないようにしてあげる。駅からバスで20分というと公営団地などがよく作られた場所で、そこも今は住民が高齢化して地域社会が歯抜け状態になりつつある。そこをテコ入れして高齢者向けの活気のあるコミュニティにすることから始めたらどうか。
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