投稿日: Jul 15, 2013 1:11:8 AM
少子高齢化問題を考えている方へ
真夏の猛暑・熱帯夜が何日も続くと独居老人の孤独死が増える。独居老人の見守りサービスは自治体と民間の連携で行われているが、強制力を伴わないためにサービス外の老人がどうしても居ることになる。自分から見守りサービスを利用しようという方にとっても、自治体にとってもサービスのコストは抑えた方がよい。高齢者向けビジネスをしているところからすると行政の予算がなるべく取れる方が良く、自分のビジネスにからめていろんな提案をしているが、社会全体で低コストで効率的な方法で見守りのインフラを作る方がよいと思う。
現状では行政の予算で個別の業者が自分の開発したアダプタを取り付けているが、NTTが固定電話の回線を利用して村内放送をしていたのがあったし、電力線もインターネットに使えるわけだし、家屋に何らかのアダプタさえつければ何らかのインフラは容易に出来ると思う。見守りをインフラとアプリの2層にわけないと、高齢者の住環境は専用アダプタだらけになってしまうのではないかと思う。
玄関ドアにビデオカメラをつけて訪問者を室内からモニタするものがあるが、こういった単一目的の装置を増やすのではなく、別に住む家族とか民生委員とか見守り業者、あるいは自治体・警察なども必要な時に使えるような環境を充実させるべきである。かつてのホームオートメーションとかは情報家電や住宅用機器を売りつけるためのインフラのような考え方であったが、むしろ今は戸別コミュニケーションや高齢者同士のコミュニケーションに重点を置いたものが望まれるだろう。特に独居老人を如何にコミュニティ巻き込むか、如何に彼らのコミュニティを補佐してあげるかが重要だろう。
各地域でデイケアサービスがあるが、趣味嗜好の異なる高齢者を一箇所に集めても必ずしもコミュニティ化はしない老人はそれぞれの生活や指向のパターンが固まってしまっているので、今更異なる様式を受け入れることは難しいからである。だからその人の人生で関わりがあった方とのコミュニケーションが途絶えないようにするのがよいわけで、テレビ電話のようなものが活用できるインフラを全戸につけるとよいはずだ。あとは用途ごとの開発である。
最近はスマホでビデオチャットができるようになったので、聾唖者がスマホで手話のコミュニケーションができるようになった。手話電話開発は「0円」で実現したのである。以前キンさんギンさんの娘たちの生活をテレビでやっていたが、夫を亡くした方々がひとつところに集まって暮らしだすと、元気に健康になりボケが直ったりもした。これは昼間の雑談効果だそうである。つまり人の健康維持に話し相手が重要で、それが年とともに減っていく日本社会の核家族化を何とかしなければならないのである。
今となっては振り込めサギ対策も含めて、いろんな対策が「0円」で開発できる状況にあると思う。