投稿日: May 16, 2010 10:52:44 PM
ITとネットでグローバル化がどんどん進むだろうかと思う方へ
先週北京に行っていて、報道にあるとうりGoogleの検索とかGoogleドメインのサイトは利用不可能で、このBlogも全然アクセスできず更新できなかった。しかもtwitterやfacebookも完全にダメ。おそらくSocialというものは相当ブロックされているはずである。Googleに関しては .co.jp .hk のエンジンは動いているものの、検索結果からのリンクが効かないという不思議なブロックである。Googleがダメなのではなく、Googleが拾い出した結果を見に行くのがダメなようだ。だから自由に使えるBingにおいても、検索結果は中国語サイトばっかりで、日本でBingを使うものとは全く結果が異なる。
これらの意図はどういうことか? 中国語サイト以外は検閲の手に負えないから、ブロックされてしまうのではないか。特にSocialのような、たとえ検閲をしたとしてもその先抑えようがないものは、はじいていると考えられる。似たことはリアルワールドにもあてはまり、特に北京は上海と比べても広告看板や広告印刷物が少ない。しかしデジタルサイネージは増えている。デジタルサイ ネージは管理しやすいので、これからどんどん伸びるのだろう。しかしこれで中国の国内では何も困ったことがない様子である。そもそも殆どの人は中国語しか見ないからだ。検索エンジンに関しては百度があれば十分に用が足りてしまう。
念のために言っておくが中国が全く閉鎖的なわけではない。入出国の手続きなどはアメリカよりもゆるいくらいだし、なぜかGoogleのgmailも使えるし、ebayもあるし、ITとネットの先進的なライフスタイルは可能である。雑誌も娯楽や経営なども相当増えていると思える。日本の若い人が自分のBlogに絵を貼ったりするのはあまりないが、これは規制というよりはまだクリエイティブな分野が全般に弱いことと関係していると思う。
外部から、中国の情報環境はこんな状態でいいのか、と思うかもしれないが、欧米と、あるいは日本と同じ条件にしても同じように利用されるものでもない。ITのツールが社会を変えるというよりは、その社会がITツールを選んでいるという点では日本についても同じでなのである。