投稿日: Jun 15, 2011 10:23:35 PM
そんなことは問題でないと思う方へ
ちょっと前にアメリカでtwitterの利用者数が減り始めているというニュースがあったが、今はfacebookも減り始めた。アメリカでは50歳以下の大人の殆どが登録するくらいにまでなったので、これ以上はありえないところまできていた。どんなものでも欲しくないという人は15%くらいはいるわけだから、facebookはそれを越える不思議な現象だった。facebookは国民的エクスペリエンスだったわけで、その結果として各個人にとって要不要の見極めが改めてされるのだろう。
facebookになじんでみると、twitterなど他のサービスとの違いも分かってくる。facebookはtwitterも位置情報もいろいろなものが集約されるもので個人が使うアプリの筆頭にふさわしいのではあるが、意外なことに他のポータルサイトを喰ってはいないようで、ポータルサイトもアメリカはまだ伸びている。人は井戸端会議的な賑わいが好きな人と、そういったものをノイズのように感じる人に分かれるのではないだろうか? そのうち日本でfacebookの利用度に関して地域性や県民性が可視化されるようになるかもしれない。
日本でも300何十万人がアクティブにfacebookを使っているというが、あまりプライバシーは出さないし、そんなおしゃべりでもないような印象がある。日本人は匿名の方が言いたい放題言えるという人が居るが、そういう傾向があるとfacebookは遠慮の塊のようなアプリになったり、女性の「かわいい」とか「すてき」がこだまするケータイSNSのようなものになって、twitterの方が先鋭な意識で書き込みがされるという棲み分けが想定される。
twitterには相手がどんな有名人でも高名な方でも勝手にフォローできる気楽さで、自分の情報源として拡張しやすいという特徴があるとともに、知のヒエラルヒーの可視化になるかもしれない。実際に学校の先生を生徒がフォローしていると思えるものはtwitterにもfacebookにもあるのだが、義理が反映しにくい仕組みの方が本音の関係が保たれると思う。facebookは義理が重たくなり、twitterの方が本音というようになるのではないかというのが、今時点での推測である。