投稿日: Aug 25, 2011 11:34:37 PM
スマホ対応の焦点を絞りたい方へ
1990年代初頭にWebが現れて爆発的に普及し始めた段階で盛んに叫ばれたキーワードが「サイバー…」というもので、人間を生の身体を取り巻く世界から、まるで不思議の国のアリスのように時空を越えた異次元のような世界に連れて行ってくれる不思議さが魅力だった。そういった流れのひとつの例として、10年後にはリンデンラボのセカンドライフのようなサービスにもなったが、今では超ヲタクな分野として生き残っている。夢想の世界を否定はしないが、それが人間の精神のよりどころにはならないのは明白である。セカンドライフで企業広告をしろと提案していた代理店があって、呆れたものだった。
デバイスの魅力に惑わされるな!
iPhoneの前にiPodがあって、こういうちっちゃいガジェットは家電の世界でも評判になる。ケータイにさまざまな機能が盛り込まれていったことを引き継いで、Androidケータイでも変種がいっぱい出てくるであろうが、仕様上で前評判をとってもソフト面で対応が追いつかなければ騒いでも仕方がない。PCの歴史が示すことは、開発環境さえ整えられれば、勝手に使われ出すことで、この面ではiPhoneよりもAndroidが有利だ。Appleも昔よりも変わった。今後もしかすると解放政策になるかもしれない。こういった土俵が新たな着想の開発者を登場させることになる。
暇つぶしビジネスは永遠だが
ガラケーでクソゲーが蘇ったように、またマンガが大量に流通したように、待合室での雑誌とか既存の暇つぶしに飽きた時に少額コンテンツなら売れることがわかった。ショート動画や美人時計などがスマホで人気を得たが、暇つぶしの総量は限られているし、飽きられたらしまいである点では、ヒットエンドランのビジネスでしかない。内容もハードルの低いものでなければならないので、あまり発展は期待できない。
ユビキタスが王道
スマホは人の行動のお供をするものなので、人の行動に役立つアプリやコンテンツが王道である。これは昔ユビキタスコンピューティングといわれていたことを、今の人は忘れているかもしれないが、そういう時代が到来したのである。時空を超えたWebの世界との連携を果たすとか、個人の中では自宅・学校・会社など空間のギャップを埋めるとか、家族の絆をずっと維持させるとか、離れた相手とのリッチなコミュニケーションとか、リアルな世界の自分たちに還元するような情報処理の道具としてスマホを活用するビジネスが伸びていくだろう。