投稿日: Dec 30, 2014 4:42:51 AM
昨日は年末だからということでデータのバックアップを取り始めたら、ハードディスクの「低速病」というのにぶつかってしまって、1日中転送速度と睨めっこをしながら、あれかこれかと対策をしていた。ほぼ1日を棒に振った気がした。
バックアップに使っていたのはWesternDigitalの3TBのHHDで構造は1TBのプラターが3枚入っているもので、比較的新しい。以前はバックアップを取りながらもPCはいつも道理使えていたものが、今回はバックアップをとっていると他のどのディスクアクセスも応答が遅くなってしまうのだ。つまり仕事にならなくなる。
ファイルのコピーをする際の挙動を見ていると、最初の何GBはスムースに進むのだが、次第に転送速度が落ちていって、通常の100分の1くらいのペースになる。この間にOS側には山のようなエラーログが積まれているようだ。つまりHDD関連エラーが多く出過ぎて他のHDDの応答も悪くなる。ではHDD自体に問題があるのかというと、S.M.A.R.Tの解析ではどのようなエラーも出ていないし、激遅ではあるもののファイルのコピーそのものは正常に行われている。
ネットには「低速病」に関する書き込みが多くあって、こうすれば治ったというようなのを参考にしながらひとつひとつやってみたのだが、どれも一時的にしか効果が無く、何GBがコピーしているうちに同じ様な症状を起こしてしまう。そうなると1KBのテキストファイルを表示するのにも一旦止まるような応答になってしまう。しかしパソコンoffにして接続環境を変えてみると治っている。
これはHDDのプラタとかヘッドの問題ではなく、パソコン側のドライバか、HDD側のファームウェアかどちらかのせいであろう。他のHDDでは起こらないとすると、パソコン側の問題ではなく、HDDとの相性かHDDのファームウェアの問題になってしまう。
一旦「低速病」が発病するとWindowsのエクプローラがHDDを見失うような挙動なので、HDDのファームウェアが応答しないことが頻繁に起こるようになっていると推測できる。そこで接続環境を変えるとかディスク関連の設定を変えたりすると再接続動作をして一時的に治るということらしい。
WD社のサイトにも対策は載っておらず、根本的な対策は返品交換しかないようだが、もう補償期限は切れていると思う。もっとも効果のある対策は3TBをひとつのパーティションにするのではなく、分割することのようだったので、ボリュームの縮小というのをして盲腸のような小さな別パーティションを作って、バックアップの作業は何とか終えた。
果たしてこのまま使えるのだろうか? HDDのファームウェア・アップデートのようなものはネット上には見つからない。別のバックアップも考えなければならない。問題を残したまま年越しか、ああ…
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