投稿日: Mar 28, 2010 8:24:6 AM
レガシーシステムに縛られて動きずらい方へ
XMLコンソーシアムの総会に気象庁の方が挨拶にこられていて、気象庁防災情報をXMLフォーマットで提供するようになったいきさつと、その発端からXMLコンソーシアムの協力の元で進められたことを話された。また防災情報が使いやすくなった例のデモもあった。例えば降雨量の観測などは観測点がGoogleMap上にちゃんとプロットされていた。防災情報を防災機関・報道機関・民間事業会社等に届けた後に取り扱いやすいことが重要なのでXMLフォーマットにすることに意味がある。
以上のことは今日では当たり前のようではあるが、これまでは、気象警報、津波警報、地震情報等、それぞれの防災情報毎に情報の性質・利用形態などが異なるので、それぞれ個別の気象庁独自のフォーマットだった。時代をさかのぼれば、まだ観測点など防災情報の種類が少なかったとか、情報を伝達する手段がFAXや低速通信回線であるとか、送付する対象が非常にかぎられていた時に徐々に過去のフォーマットが作られてきたということだろう。
twitterの初期から日本でも気象予報士サンたちは利用していたし、防災という点ではネットのリアルタイム性は大変活用のしがいがあり、利用分野の先端である。だからXML化だけにとどまらず、自らの視点さえ変えれば活躍のしがいのある時代になったといえる。
これは気象庁だけのことではない。健康であっても、農業であっても、あらゆる情報発信全般にあてはまることだろう。発信した情報の利活用が多いほど、その情報には意味があったことになる。つまり情報の2次利用の容易さや広がりが、1次情報を再び活性化させる契機になろうとしているのだ。そのためには2次情報を扱う身になって1次情報のシステムやサービスを考え直すべきだ。