投稿日: Dec 02, 2015 11:42:9 PM
このBlogのように個人がメモ代わりに勝手に書いているWebは、どれだけ人が見ようが見まいが、解析すらしていないので気にはならないのだが、ビジネスでWebを使っていて、なかなかアクセスが増えないと悩むところは多い。時々社内会議でGoogle Analistic などをプリントして配って、ウ~ンと唸っている光景はよく見られる。SEOというのもいろいろな方法が書かれているし、それを商売にしているところもある。しかしSEO対策が第一ではない。それよりも出版(publish)する心構えがしっかりしていないとSEO予算は無駄になるだろう。
株式の売買で資金運用して儲けようとしている人は、自分の投資した株の値動きを毎日気にしているだろう。そして動き出したら売買の行動をすぐに起こすだろう。この資金運用のようにWebのアクセス数も考えるべきだ。
つまりWebで発進した情報に対してどのような反応があったのかをGoogle Analistic 毎日チェックして、思ったほど喰いつきの良くない原稿は別の視点でタイトルや切り口を変えて書き直してまた発信するとか、人々が喰いついた情報の関連情報を続編として投入するとか、どこから飛び込んでいるのかを考えて、記事の書き方や、記事末の関連情報の書き方を工夫するなど、日々の編集の積み重ねでアクセス向上を図るのが正道である。
要するに雑誌の編集長に相当する人がWebにも居ないことには、アクセス数の管理は出来ない。紙の出版物では流通経由というタイムラグがあるので、記事の反応が得られるのには時間がかかった。編集長によっては発売日に鉄道の車両の中を歩き回って、自分の雑誌を読んでいる人が1両に何人いるか、その人たちの性別年代は、など読者の喰いつきを自分で感覚としてつかもうとしていた人も居た。そういう人がWebを使ったならば、すぐにアクセスの反応が分かることで出版側からの手が打ち易くなるので、アクセス向上には結びつきやすい。
冒頭のようにWebであっても時々の会議でアクセスログを見るだけではWebの特性を活かしたメディアにはできない。こういうWebは作業者は居ても情報発信という点での中心となる担当者が不在なのである。WebはITの仕組みではあっても人で動いているのである。一見するとプラットフォームだけあって勝手に投稿とか閲覧がされているようでも、実はその裏でどのような情報や分野を見やすい場所に出すのか、逆に見えにくいところに退避させるべき情報はどれか、不適切な情報やコメントを削除するとか、投稿の質を上げるための努力など、いろいろな積み重ねがある。
それらは担当者の日々の努力なのである。
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