投稿日: Apr 08, 2014 12:26:22 AM
2chやニコニコに続くところは?
大学には新聞研とか漫研という部活が昔からあったが、大学新聞も担い手が減ったということを聞いたことがある。漫研はどうなのだろうか?アニメ研とかができて食われているのだろうか?マスコミ研というのもあるところがある。こういったメディア系研究会は、そういったメディア接触が好きな学生が集まるだけでなく、自分もそういったメディアを作りたいとか関わりたい人の集まりでもある。だから学内の活動に合わせて自分たちも行動計画を立てて、メディアの一翼を担う。スポーツの強い大学にはスポーツ新聞があったりする。現実問題として新聞を印刷して配るのはお金がかかるので、今日ではWeb新聞のような形で日常は活動して、イベントの際に号外を印刷して配るようなものだろう。
こういうメディア系部活を経て社会に出てプロになった人はいる。あるいは社会人になってもアマで続けていく人もいるだろう。学生のうちに制作の内側を知って、その中で自分のスキルを磨けばプロへの近道であるというものだったろう。そういう意味では今日ではゲーム研とかがもっとも実際のキャリアに結びつきそうな気もする。
ともかく昔はメディア系は社会に出てからの自己実現や社会での自分の位置づけなどを大学の時代からしていて、知人も大学の時に雑誌を出し始めてそのままプロになったような人もいた。今ではIT系は大学発ベンチャーのように学生でも専門性の高いことをしているし、コミケのサークルでもバリバリ活動している若者はいると思う。
しかし既存のメディアはこういう若い人の活動の場にはなっていないように思える。それは企業側が若い人を採用する余裕がなくなったというのが直接の理由ではあろうが、それ以前に経営側に若い人の感性を受け入れない何かがガン
としてあるように思える。要するに組織の老化である。その証拠に角川や漫画雑誌などは古い出版社でも若者向けのビジネスをするセクションが機能している。そういうセクションを作らない出版社は若い人と乖離していくだけである。
紙の出版系はこういった老舗の大手出版社という受け皿があって、社会的に前面に出るような活動が若い人でもやれる余地があるが、マルチメディアとかネットメディアのような分野では、もし若い人が学生時代に何か新しいことを始めたとしても、社会につながる接点がないのが日本の現状である。そういった中で自分たちで頑張ってきたのが2chやニコニコであるが、それに続くところが心もとない。
ビジネスプレイヤーとしてはソフトバンクYahooJapanは大きいのだが、必ずしも新しいメディアの試みをしているわけではない。それは彼らはまだシェアをとることが第一優先であるからだろう。しかしそればかりしていると、新しいメディアの試みを嗅ぎ付ける目利きにはなれないから、金のまわっているうちに、メディア系のベンチャーの受け皿になってもらいたいものだ。