投稿日: May 22, 2010 12:5:33 PM
デジタルメディアで社会貢献ができるかと思う方へ
北京で家庭内の父親の威厳の話になって、日本では犬のひとつ上の格であることを伝えた。屁が臭いとか、何もしてなくても加齢臭とかいってファブリーズを散布されたり、オレたちゃバイ菌か!というような扱いを受けている。でもこういったことも家族のコミュニケーションのスタイルのひとつとして双方から容認されてしまっているともいえる。たとえこんな扱いでも家族が語り合うきっかけがある方がいいからだ。JAGATのクロスメディアエキスパート認証試験の課題検討の段階で調べていて得たマーケット動向としては、「オウチ」があった。その判断のひとつにスタジオアリスなどが売り上げを上方修正していた内容があった。七五三とか節句、お宮参りなど伝統的な写真が若干減っても誕生日が増えている。少子化もあるが、それは子供を軸に家庭内イベントに金が使われるようになっていることでもある。
それで試験課題の一部に、キャラ弁の話と、日常キャラ弁で腕を磨いた成果を誕生日にキャラケーキにするというストーリーを入れた。第一に市販のものよりはオウチの中で盛り上がることに意味がある。その結果はキャラ弁やキャラケーキはBlogやソーシャルメディアの材料になる。誕生日会は小コミュニティの社交場になる。ニンテンドーのwiiのような参加型ゲームは、家庭内や小コミュニティに親和的であり、パーソナルイベントに欠かせないものとなりつつある。フォトアルバムなどもその線上のサービスとして伸びているが、今後はネットでARで…、などの形であまり外部に金を払わずに小集団で楽しむネタが増えるであろう。
つまりこのようなメディアにおいてはコンテンツは自分たち自身である。今まででも子育て中に写真を撮りためたりビデオを撮っても編集しきれずに挫折する家庭(主としてオトウさん)が多かった。プリクラのような簡単なものでも自分で制作するのはうっとおしいものだった。これからを考えると、クラウドのevernoteのようなサービスやsocialアプリ、iPadのような簡単な操作、などを組み合わせて、パーソナルイベントの進行を邪魔せずに、むしろ盛り上げるようなパーソナルメディアが成長することが想像できる。それは次第に遠方の親戚や友人、高齢者などを巻き込んで、リアルな人間関係を補強するものにもなるのではないか。
これはあまりにも核家族化が進みすぎた、人間疎外先進国の日本ならではの開発テーマかもしれない。