投稿日: Jun 10, 2014 12:32:31 AM
先日、夜帰宅してテレビをつけると放送が見れなかった。セットトップボックスはちゃんと動いているようで、画面には、ERROR202 とか 「IPアドレスが取得できません」 などと出ている。これで一般の人に解るのかな??宅内の結線などを調べたがどこも触っていないし異常はないようだった。
それでCATV会社に電話をしたのだが、サービスの人につながるまで随分とかかった。殆どサービスは音声応答で選択できるのだが、こういう原因不明系のトラブルは専門家に聞くしかない。トラブルの電話対応している人が少ないのであろう。
やっと話ができて状況を説明して、ほぼ事情は呑み込めた。放送や電気やテレビの用語の通用する人なら話は早く、電話の応対で問題の切り分けはできた。マンションの共用部分にあるCATVの引き込みと分岐のボックスに電気が来ていないらしいということで双方納得した。マンションの電気系統(ブレーカーなど)で解決しない場合は再度相談することにした。もしこの故障の切り分けをするのにサービスマンを呼んで、CATV以外の原因の場合は出張料2万円をとるという。これも随分な話だなと思う。
マンションの大家さんに連絡が取れたので、電気屋さんを呼んで、応急でCATV部分の給電をしてもらって、テレビは見られるようになり一件落着した。電気屋さんの話では共用部分で漏電の警報が出て停電になったといい、そちらの点検と対策は後日になる。
今日では放送や通信という異なる分野で発達してきたものが融合して発展するようになっているが、色々課題があるなと感じた。このCATV会社はNTTの家電話をやめてCATVの光ファイバ通信上の電話サービスにした方が安いとしつこく勧誘してくるのだが、CATV会社のIP電話のようなものになったら今回のマンション共用部分の電気が落ちると電話もかけられないものになってしまう。まあ実際はケータイがあるので通話はできないわけではないが、電気を自前で供給している家電話の方が災害時には信用がおける。これは3.11で実証済である。
問題の切り分けが分かりにくいのは、一般の利用者からはわからないところがあるからで、今回の場合はエリア分けをすると、CATV会社のWebを見るとその時点で光ファイバー網は障害が発生していないということで、家の中を点検した。これはテレビの表示部、セットトップボックスとの接続、セットトップボックスそのもの、B-CASカード関連、セットトップボックスと壁からの引き込み線の接続、などを確認した。意外なことにこういったところを自動でチャックするものが何もないのである。そしてサービスマンに見てもらったら2万円とかいわれた。
それともうひとつ分かりにくいのが集合住宅の共用部分である。これは問題が起こるまではマンションのどこにCATV関係のボックスが設置されているのかわからなかった。外から見たところ何も書かれていないのである。今回はボックスに鍵がかかっていなかったので中を開けてCATV関連だとわかったし、電気が来ていないのもわかったが、もしボックスを開けられなかったらお金をだして点検してもらうのであろうか??
デジタルによって異なるシステムが融合して使われだしていることには、いろいろな落とし穴もあるということだろう。