投稿日: Apr 07, 2010 12:15:52 AM
日本人は国民性として腰が重いと思う方へ
ZDnet の記事「暗 黙知の形式知化」では追いつけない!--スピード感を重視したナレッジ活用が企業の明暗を分けるに、「日本生産性本部が2009年12月に発表した生産性研究レポート「労働生産性の国際比較2009年版」によると、2008年の日本の労 働生産性(就業者1人当たり名目付加価値)は、6万8219ドル(795万円:購買力平価換算)で、-中略-先進7カ国では最下位であることが明らかになった。」というくだりがあり、ナレッジマネジメントの話へと続くのだが、知的作業の労働生産性に関しては、意思決定の速さが一番効くと思っている。
だいたいナレッジマネジメントをどうするこうすると話し合うのは何のためなのか。こういった議論をしているうちに、そもそも何がしたかったのか、ボヤけてしまわないか。いつの間にか全社的ナレッジマネジメントというわけのわからないテーマになりかねない。そんなことにかかずらわっていると、どんどん労働生産性は落ちていくだろう。
世の中には即決できない複雑な問題もあり、社内外のナレッジが必要になることはわかるが、その部分を絞り込むことが重要だろう。ナレッジがビジネスにポンと反映してくるような組織であることが先決であろう。ナレッジが活きるように仕事をしているか、ビジネスの目標に対してナレッジ面のボトルネックを明確に意識しているか、ビジネスピープルがナレッジに飢え乾いているか、ハングリーでアグレッシブな経営をしているか、というようなことが先に問題になるのではないだろうか。