投稿日: Dec 02, 2015 12:7:52 AM
電車の中でタブレットをもっている人を良く見かけるようになった。やはりスマホの狭い画面で見ているよりも解放感があるようにも思えるので、必然的な流れであろうと思う。ただ見ているものはやはり漫画が多いようだ。まだタブレットの用途が拡大するところまでは行っていない。AppleでもタブレットよりもMacの方が多く出荷されているのが現状だ。
アメリカの調査で正確には何を測っているのかわからないのだが、スマホの浸透率は世界的にはだいたい9割になりつつあり、これはPCのインターネットの倍であるという。ともかくネット接続の主流はモバイルに移行し終わったと言っている。だからこれらかのモバイルの応用は単なるスマホアプリ競争ではなくなると考えられる。例えばスマホはリモコンにして、IoTでセンシングした情報を集めて、何かを集計分析するとかモノをコントロールするとか、スマホの外と結びついた応用開発が活発になる。今規制も進むドローンの操作端末もスマホというスタイルであるし、アクションカメラも同様だろう。
そういった応用の中に、スマホよりもタブレットを使った方がよいものも出てくるだろう。制御が複雑になるとスマホの狭さがネックになるはずだからだ。
茶の間ならばスマートTVのOS、あるいは動画ストリーミングの選択・操作など情報量を多く扱う場合はタブレットの方がよいかもしれない。大画面のテレビの表面を触って操作するはずはないし、専用リモコンの時代でもないからだ。そのようにしてどこの机の上にでもタブレットが転がっているようになると、それで雑誌も読むようになる可能性はある。
あるいは雑誌は姿を変えて、タブレットに忍び込むのかもしれない。例えば1冊いくらで購入するものではなくなって、読んだ分だけ課金されるとか、ビジネスモデルを変えた方が利用されやすいのかもしれない。
タブレットの形も待合い室とか図書館とか公衆の場に設置されることを考えると、バッテリーではなく給電のワイヤーが付いたままで持ち出せないようなものが出てくるかもしれない。
今はまだ何でもスマホに取り込もうとしている流れが続いているが、スマホの奪い合いは無駄だと気付いて、ある用途はタブレットに力点を移す時がくるであろう。それはスマホよりもモバイル性が低いものなのではないか。
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