投稿日: Apr 05, 2010 12:44:19 AM
ケータイとPC以外のマーケットが見えない方へ
AppleのiPadが発売され、初日に30万台売れ、コンテンツは25万以上ダウンロードされたという。IT系の海外ニュースではiPad関連アプリやコンテンツなどの話題が全話題の半分ほどになる日もある。殆どのメジャープレーヤーが対応を始めていて、GoogleのようなAndroid勢であってもなにがしかの対応は発表している。コンテンツに関しては既存メディアもウォールストリートジャーナルが月間$17.29と最も強気で、TimeMagazineが月間$4.99、有名雑誌は$2から数ドルでダウンロード、ヨーロッパ勢もあり、中国も新聞とTVがiPadで世界に向けて英語の情報発信をしている。
日本は? 以上のようなニュースの中には日本が情報発信をしている話は見つからなかった。海外のものを追いかけるばかりが能ではないが、それでもメディアが動くタイミングで海外に発信するものはないのか、と改めて考え込んでしまう。iPadはApple特有の人目を惹くデビューをやってのけたわけだが、これでiPadが勝者と決まったわけではなく、似た多くのデバイスが出番を待っている。PC市場に代わるものと考えるところもあれば、モバイル市場から利用者を誘導しようと考えるところもある。それらはそれぞれの思惑があって価格や実用性でiPadを追い抜こうと企んでいる。またデバイスに向けてAndroidのようなOSもこの期に拡大を狙っている。日本は何を準備しているのか?
比較的ニュースが少ないのはWindowsの世界である。思えばWindowsはPCの周辺機器が多様化しどんどん新陳代謝していた時代には、どのOSよりもうまく対応をしていった。しかしスマートフォンもスレートコンピュータも、そういった周辺機器をぶら下げないコンセプトなので、Windowsならではの出番はないのである。ある意味Windowsの支配を脱した競技場の登場ということで、欧米でもアジアでも近年にない盛り上がりをみせている。目の前を覆っていたWindowsの横から新たな地平線が見え出したというのが、世界のITメディア業界の意識であると思う。
そういった時代の大きな転換という意識が日本に感じられないと思うのは私だけか?