投稿日: Aug 30, 2010 11:11:48 PM
きれいな音の映像を撮りたい方へ
UstでもYouTubeでも音がくっきりすっきり入っていると大変カンジがいいが、音に難があると美人でも百年の恋が冷める。画像に関してはデジタルビデオカメラで鮮明にとれるようになって、パソコン画面の4分の1くらいの表示サイズでも十分きれいに配信・再生できる。ところがUstはデフォルトでWebCamのようなものを使ってすぐに配信できるようになっているので、ビデオカメラをつなぎたいときは一応状況を考えておかねばならない。家庭用のビデオカメラはカメラにマイクが内蔵されているので、被写体から離れたところから写すと音が鮮明にならない。パソコンのカメラやマイクはスカイプ・チャットにはよくても、人が集まるイベントなどで使うには向かない。その場合マイクはピンマイクにして、それを直接パソコンにつないだほうがいいことを考え付くが、これが結構難物である。
パソコンには付属とかオプションで小さなマイクがあったり、スカイプ用の安いヘッドセットを、パソコンのマイク端子に挿して使えるようになっているが、いくつかの問題がある。周囲のノイズをなるべく拾いたくないので、マイクは口元がよいが、安いマイクは口元に近づけると音割れするなどで微妙なレベル調整が必要になる。パソコンごとに安いマイクからの入力感度は違い、同時にマイクごとに感度や出力レベルが異なるので、パソコンとマイクの組み合わせを変えるとセッティングに手間がかかる。これは通常のダイナミックマイクの方がずっと楽に安心して使える。もし通常のマイクの使える環境があるなら、そこから音声信号をもらった方がよい。このためには接続の知識とケーブル類が問題になる。接続ボックスとかUSBオーディオのアダプタが必要な場合もある。
パソコンのエレクレットコンデンサマイク(ECM)は部品としては何十円のもので、そのままでは使えず電源を供給しなければならないとか、音が小さいなどで、他への使い回しがしにくい。まだパソコン用よりもカセット用の方が音がましだが、これも機種ごとに異なる付属品になっているので、端子の見た目がパソコン用と同じでも使えない場合が多い。そのため会議室などで複数人を一発でとれる扁平なマイクがそうであるように、電池やアンプ内臓の独立したマイクが売られている。これもスイッチを切り忘れるとイザという時に使えないとか、機種によって異なるボタン電池を使っていて、すぐに手に入らないかもしれないという難点がある。
結局は音の調整用に1万円内外の小さなミキサーか、USBのミキサー兼オーディオキャプチャーを用意したほうがよい。またこういった機器はパソコン用マイクは対象にしていないので、マイクも別途用意しなければならない。そもそもイベントスペースにはダイナミックマイクとかワイヤレスマイクなどはあるので、それらの機器をチェックしてどうつなげばよいかピンと来ないとミキサーも使えないという堂々巡りになりがちだ。あるいは必要な人数分のピンマイクと、おそらく必要な延長ケーブルなどもミキサーと一緒に揃えておくことが一番てっとりばやいだろう。
どうも音に近道なしという気がする。