投稿日: Mar 15, 2014 12:26:15 AM
商品がキナ臭いと苦情が…
ワカメ研究所(ワ研)の酢コンブが細胞の若返りに効くかと思われたが、まだ再現テストはされていないので、私の生きているうちには恩恵にあずかれないかもしれない。ワ研については先日勝手な推測「焦りが理性を狂わせる(ことはある)」を書いたのだが、これはあたっているかもしれないと思う今日この頃である。この発表のおかげもあってか、上司は業界で有名な賞をとって2000万円を受け取ったのに記者会見も行わなかったようだ。しかも上司は四月から昇進する予定である。またこの上司のグループは安倍首相の日本の再生の一翼をになう肝入りの研究になって、巨額の研究費が出ようとしている。
こういう国家の大事業なのだから、兵隊が一人つまづくかどうかは問題にされないで、上からは庇ってもらえる状況ができつつある。つまり若干の不具合があっても、上司は守られ、不都合の責任は現場がとって、メデタシメデタシとなるパターンである。こういったことは過去に企業でも起こったし、おそらく世界的にもあるのだろうが、事が政治やビジネスではなく学術的な分野ならば、冒頭のようなキナ臭い状況で研究をするのは落ち着かない。周囲からのストレスが多いだろうし、ちょっとしたことでもマスコミに取り上げられ、やじ馬が騒いだりする。それに全く惑わされずに研究を続けられる強い意志を持っている人はあまり居ないだろうから、この分野そのものをダメにしてしまう危険性もある。
前職の組織では最高責任者の会長が何代か交代する局面を見てきたが、ファウンダーの次に、世界で有数な印刷機の販売会社をしていた宮城荘三郎氏が会長に就かれた。この会長は営業の神様のようにいわれていたので、前組織でも売り上げ向上になるのかと考えた人もいたのだが、会長になってされたことは職員の待遇向上と、「正しいと思うことをドンドンやれ」という励ましだった。
就任の挨拶が忘れられない。会長は自分は君たちの鉄兜であると言った。やっていることで火の粉が降ってきても自分が守ると言った。実際に外部からの横車など厄介な応対は会長自身が出向いて納めてくれたおかげで、結果的にはこの時期に事業は驚異的に伸びた。
やはりトップの人格は経営の根幹であると思った。そういうことから考えるとワ研の組織的な不祥事は、ワ研のトップを入れ替えなければ責任をとることにはならない。今回も実際には現場に責任を取らせることで終わるかもしれないが、日本のこういう組織にありがちな体質の問題を、国民は常に見張っていかなければならないと思う。