投稿日: Dec 12, 2013 1:1:28 AM
特別秘密保護法だけではない…
外出時に街でWiFiを使うための有料サービスに申し込んでいるが、どうも最近は接続の状態がよくなく、時々切れたりするのは何故かなと考えていた。FONと同じように専用のルータをお店などに配って、店用と客用に使えるようにするものである。
ところが意外にマクドナルドとか大チェーン展開されているところには採用されていなくて、駅ではかなり使えるらしいが、どこなら確実に使えるのかわかりにくい。以前に使えた店で使えなくなった理由は、802.11gの6chと11chを使っているのだが、店側に同じchでより強力な電波が出ていると切れがちになるようだ。要するに後から出てきた強い電波に負けているのである。
これは商社系のサービスであるが、技術とか設備投資という点ではショボい商売で、FON並みのことを有料でやろうとしていたんだなということがわかってがっかりだった。しかし考えてみると無線LANは電波法の規制があるから機器の利用が制約されているだけで、中国製のWiFiBoosterなどは2Wで3000円もしないで売っているくらいだから、狭域の無線サービスは充実させようと思えばすぐできるはずである。WiFiアンテナも世界ではいろいろなものが売られている。技術が問題ではなく、それを利用させない制度が日本のITの制約にもなっている。
ちょうどこれらの事柄は日本でなかなか市民バンドの無線の規制が緩和されなかったのと似ている。結局デジタルになってもケータイなどの限られたキャリアが電波帯の許認可を受けて、独占的にサービスしているので、キャリアのビジネスと縁が薄いWiFiなどの普及には電波関係者はあまり真剣ではないのではないかと思う。今のキャリアの中で比較的規制に消極的なのはYahooだけで、Yahooへの電波行政の嫌がらせはそこらへんに理由があるのだろう。
デジタルで自由な電波の利用になると、ネットインフラを使った情報交換のようには監視ができ難くなる点が規制緩和をさせなくしているのではないか。
日本でも警察は犯罪に関係あるWeb情報を検索エンジンの対象から除くように圧力をかけている。メールサービスをしているところは実際には検閲に相当するようなことをしていて、反社会的な利用はspamと一緒に勝手に葬られているものがあると思う。しかし何が反社会的と判断されてブロックされているのかは、人々は知る由もない。
中国も同じで、皆さんがネットで情報に接するようになった方が、政府はモニタをしやすくなるし、政府が何をチェックしているのかも皆さんに知らせずに行動できる。
よくマスコミが偏向しているとか、コントロールされている、自主規制している、ということでネットメディアこそが自由で真実を伝えると思っている人がいるようだが、回線や電波というインフラを使わせていただいている以上、やはりどこかで監視やコントロールはされていると考えた方がよい。