投稿日: Oct 10, 2014 12:7:16 AM
まだクリスマスには早いかもしれないが、クリスマスに向けた商材は動き出している。ノーベル賞ををとった青色LEDだが、クリスマスの電飾には欠かせないものとなった。すでに100円ショップに出るミニクリスマスツリーでもLEDがチカチカするようになっていて、小さな白色LED(砲弾型あるいは類似)の素材としての単価は1円くらいになっている。大がかりな電飾には、LEDリボン、LEDストリップ、LEDテープというような沢山つなげたものが売られていて、これも5メートルに300個ついたのが卸値500円くらいで売られている。
最先端技術でこんな安売りにまで急速に展開したものは青色LED以外にあるであろうか?
大型ディスプレイのバックライトも、小さなLEDが縦横びっしり並んだものとなった。これらは蛍光灯に比べても電力は半分以下になると思う。天井照明をつけるよりも壁テレビをつけておいた方が得になる時代が近づいている。
我が家でもほとんどの照明をLED化したのだが、シーリングライトは蛍光灯のものがまだ使えているのでLED化は後回しにしている。しかしいつでもできるように材料の見積もりはしていて、それがこの1年ほどの間に格段の進歩があった。まずLEDそのものは大型テレビ化にともなって、砲弾型よりも品質が良くて何倍も明るいものが1個5円ほどになっている。
また既存の蛍光灯に置き換えるためにAC100Vから直接LEDをコントロールするIC化が進んでいる。従来はパソコンのACアダプターのような電圧変換器を介してLEDを点灯させていたのが、蛍光灯のサイズにして直接ACで点けられるLEDにするにはトランスを省かなければならず、40個ほどを直列にして直流140Vくらいで点く制御回路が必要になる。
それも小さなICが150円で手に入るようになった。それに若干の部品が必要になるものの、殆ど組込みスペースは必要なく、LEDを含めても500円以内で20-40Wの蛍光管代替のLED棒とかLED環ができてしまう。つまり近いうちに蛍光灯は消滅することが明確になった。
我が家では廊下や洗面所はLEDに焦電センサーをつけたものにして、人が近付くと点灯するようになっているのだが、LED照明になるといろんな制御ができるようになるし、その情報を集めるとその家なりオフィスに置ける人の活動がある程度数値化できる。よく高齢者の一人暮らしの安否確認にいろんな装置を開発しているが、そのようなものはなくても寝室・居間・トイレ・洗面所・玄関などの点灯を時間を追ってチェックするようになっていれば、その人が活動しているかどうかは外部からもわかる。高齢者がskypeを組み込んだスマホのようなものを使うようになれば、外部からの語りかけも容易になる。
室内ではLEDの光通信で照明装置とPCなどの間のWiFiというのも進展するかもしれない。これは現在ある赤外線通信の延長なので家の中にあるいろんな家電のリモコンというものも群管理とか従来と異なるコンセプトになるかもしれない。青色LEDはイルミネーションの時代を脱して、家電全体にブルーオーシャンをもたらす可能性はある。
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