投稿日: May 12, 2014 12:15:29 AM
インフラビジネスの域を出ていない
covia7インチAndroidタブレットの中古が出回っている。これといった特徴はないが、一応日本の会社のものであり、怪しげな中華パッドにつきまとう不安はない。これがだいたい3000円くらいなのでオトクに思える。しかもほとんどが新品同様で、たまに未使用もある。これはAUのインターネット回線に加入するともらえるとかいうもので、もらっちゃったけれども使わない人が放出している。
記事『コンテンツが置き去り』ではCATVがスマートテレビとかいうものにアップグレードするとタブレットをあげるというキャンペーンを書いたが、これは中華ファーウェイである。近いうちにこのタブレットも出回るようになるかもしれない。
こういうのを見ているとタブレットはあんまり売れていないのかなと思える。ケータイ・スマホの場合は本体が0¥でも月々の使用料が収入としてあるが、WiFiで使うものは月々の収入が殆どん無く、ISPとかCATVのような既存の課金ビジネスに頼って数をさばくことになるのだろう。
タブレットもタダとか3000円くらいなら、スマホの小っちゃい画面を見てイライラしている人にとっては、家やスタバなどでくつろいで使えるタブレットの方が心地が良い。スタバ・マクド・モスなどでのWiFi環境は整ってきたので、タブレットの利用局面は広がっている。
それにしてもタブレットはデバイスとしては今更商売にはならなさそうだし、コンテンツも無料のものばかり発展して、新たなデジタルコンテンツのビジネスが回る可能性は見えていないのではないか。IT機器や環境が整ってしまうと、買い替え以上の市場があるのかどうかを再検討する必要があると思う。
企業の場合はパソコンやソフトを購入したりリースするのに一定の費用がかかるが、それは慣らして考えると一人当たり幾らという枠の中で賄うことになる。だいたい一般的なオフィス用途なら人件費の1%くらいを見ておけばよいかと思う。働いている人は家庭でも何かとIT機器を使うので、これは収入の2%とかと考えるとしよう。
このほかDTPとかプロ用はおそらく人件費の10%くらいは必要になるかもしれない。家庭でもマニア・オタクは10%くらいかと思う。これくらいのパイを従来のパソコンとかスマホ・タブレットがとりあっているだけではないのか。
これ以上の広がりは広告モデルなどでいろいろ考えられたが、従来型の企業広告はマス媒体からネットに移行はしても総量は伸びないだろうし、Googleがいくら儲けても他の人々には関係ないというシラケた雰囲気が漂っていて、新規のビジネス提案は減りつつある。
要するに今までやってきたような過去のビジネスをネットに接ぎ木するようなものは発展しないので、未来は大きなハードルの先にあるような気がする。