投稿日: Jul 20, 2015 12:30:27 AM
Facebookの良い点は、いいね とか シェア によって同じような投稿が増えることを抑えていることだと思う。TwitterだとReTweetのように、システム的にもコンテンツを増やすことなくポインターだけで済ませられるメリットもある。だが何よりは、読んでいる人にとって同類の投稿が整理がされる点で、コンテンツそのものとは別にリアクション数という情報を提供してもらえることである。これはビッグデータ時代にはセンチメントというもので、それが多いとか少ないとかは内容の良しあしを判断するものではなく、大衆の気分を表しているに過ぎないのだが、マーケティング上は重要な指標となる。
同じような投稿が増えると疎まれていくことはパソコン通信時代からの課題で、今でも複数のQ&Aサイトに同じ質問をすると、「マルチポストはやめれ!」と言われることがあるが、質問者は藁をも掴む心境だろうから酷なコメントになる。パソコン時代の問題は、関連したスレッドに同じ様な書き込みを複数されると、真面目にコメントする側に立つと同じようなことを複数しなければならなくなって、議論とかがこんがらがっていくからであった。
こういう問題をFacebookはちょっとは解決した。
ネット全体でみると、閉鎖されたBuzzNewsのようなパクリメディアは野放図にされているようにみえる。つまり最初の投稿者の知らないところでコピーコンテンツがあちらこちらに露出してしまうことが行われている。Facebookのタイムライン上にもそれらの露出が減る傾向が無い。
一方Googleなどはそれなりにパクリの規制をしているので、検索エンジンからはBuzzMediaの露出は減っているはずだが、むしろFacebookがコピーのリピートを支えているのではないかと思ってしまう。
GoogleやYouTubeなどが知財権管理にそれなりの手間をかけているのだから、その結果として違法コピー認定されたコンテンツのURLをブラックリストとして公開して、Facebookもそれらをブロックし、代わりにオリジナルの投稿に差し換えるようなサービスをしたらよいかと思う。
つまり違法性の認定に連動した配信ができるようにしつつ、何がオリジナルなのかを人に知らせることで、良貨が悪貨を駆逐する方向にいけるのではないか。
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