投稿日: Sep 17, 2015 12:7:10 AM
家では家庭用のインクジェットプリンターを複数台並行して使っていて、すべて同じインクカートリッジが使えるようにしてある。そしてボトル単位で買ったインクを補充している。消費者向けの一般的なプリンタのだいたいの想定寿命は5年15000枚だそうで、それを越えて使っている。最初にダメ警告が出るのが「廃インク吸収体が一杯になりました」で、これは100%の意味ではなく実際は6~7割だと聞いているので警告をリセットして使い続けている。
インクは顔料ブラックが最も消耗が激しいが500mlのボトルで2年近くもったように思う。ボトルの中の残りが少なくなった時に、うっかりそのままカートリッジにインクを注入したら、すぐにかすれるようになってしまった。観察するとヘッドの目詰まりではなく、インクカートリッジからヘッド部分へのインクの受け渡しが追いつかないようである。つまりボトルの底の方は顔料が多く沈殿気味でインクの粘度が高くなっていると思えた。 そこでカートリッジから一旦インクを吸い出して、粘度の調節をすることにした。具体的には染料ブラックを混ぜ込んでいって、スミベタもかすれずにプリントできるようになった。
インクカートリッジやボトルには利用期限が書いてあるものだが、この非純正インクにはそういった表示は無かった。このインクの場合、2年間も置いておくとインク中の顔料が分離して沈殿してしまうようで、我が家の消費量からすると大きいものを買いすぎたようである。しかし適量の安い顔料インキがなかなか見つからない。
このインクはカートリッジ1個分なら30円もしないので、高い互換顔料インキを使うぐらいなら、いっそのこと底の10~20%は使わずに捨てた方がよいことになる。
全てはプリントコストを基準に考えられる。実際は機械代は15000円くらいで15000枚だったら、1枚あたり1円である。紙が1円弱、インクは5色でも1円に満たないと思う。合計3円プラス管理費としても5円で、100枚500円となりページ物の原価としてはそこそこかかってしまう。これが家庭用のプリンタの限界だろう。
逆に名刺は1円で出来てしまうし、小さいものでシールのような用途ならものすごくメリットは出るだろう。