投稿日: Mar 29, 2010 11:17:13 PM
電子出版で自分のやるべきことを整理したい方へ
最近の記事で http://www.i4u.com/article32306.html iBookて名称は以前聞いたことがあるなと思ったら、AppleのnotePCだったよね、と思い出した。iBook storeではNew York Times紙のベストセラー本32冊のうちの27冊がiPad向けに$9.99で売られている。Kindle向けは $8.83である。iPad向け電子書籍で高いものでも$12.99だという。iPad本体が売られる前からベストセラーが用意されているわけだ。(関係ないが、iPadという商標はFujitsuが先に持っていたのでAppleが買い取ったという)
AmazonやiBookストアが、「うちはコレでいきます」といえば、それがビジネスモデルになってしまうのだ。これは電子書籍流通の話なのでコンテンツホルダーが話し合う問題ではない。コンテンツホルダーは気に入らなければ提供しなければいいだけの話である。iTuneもBeatlesがなくてもスタートできた。これはSteveJobsの思い切りによるもので、Beatlesなしの音楽配信はどんなもんか、などと考える必要はなかったことを実証している。
日本では日本雑誌協会が雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアムにおいて、権利、フォーマット、流通、配信の課題解決の検討や実証実験を始めているが、雑誌におけるAmazonやiBookストアに代わるものを作るつもりなら意味があるだろうが、今後の電子雑誌はどうなるのかという本質的な問いはどうするのだろう。今iPadでアメリカでは新しい電子雑誌スタイルが大変盛り上がっている。マスメディアとパーソナルメディアの間に で触れたVIVは極端な例だが、デジタルサイネージのような表紙案も出ている。これらはビジュアル的な意味で新雑誌を考えているものである。