投稿日: Apr 21, 2015 1:47:21 AM
以前子供部屋であったところを少しづつ片付けているのだが、紙の辞書は置きっぱなしになっていて、電子辞書だけを大学にもっていっている。受験時代のものを見ても、英語の単語カードなどは真っ白のままで、殆ど使った様子はない。ノートの取り方は、ルーズリーフを使っていて、片面に教材や問題をコピーして、見開きの反対側にメモをしている。ノートだけ独立したものもあるのだが、どうも予習は次の授業の教材をルーズリーフにコピーすることであったようだ。コピーは家にあるものなので基本はタダである。昔は勉強と言えばひたすらノートを使っていたのが、今日では学習方法は多様になって変わってきているのだろうか。
一方で筆記具はと言うと、半分以上はどこかでタダで配られていたようなものを使っている。しかもボールペンの類は大して使わないうちから書きにくくなって放置されたものがいっぱいある。
息子は鉛筆よりもシャープペンシルを好んでいたようで、この方が壮大な無駄をしているボールペンよりはエコかなと思う。いずれにせよ、万年筆の時代はもう過ぎ去って、かえって机の上や筆箱は使いにくい筆記具に占領されているような状態であったようだ。
こういう筆記具の混乱状態は使う本人にとっては不愉快なものであったろうが、だからといってスマホやパソコンなどデジタル環境で学習することは殆ど進んでいなかった。大学入試の過去問はネットにpdfであるので、それらをダウンロードしてプリントして使っていた。そのプリント枚数たるや1000枚以上あったように思う。これはインクジェットプリンタを使うがインクは自分で注入しているので、かかった費用は殆ど紙代だけであった。
英語はセンター試験でもヒヤリングがあり、それらの教材は普段はCDやmp3で扱って、自分の携帯音楽プレーヤーで聴くようになっていた。こうした環境によって、ヒヤリングの点数は以前よりもとれるようになっているようだ。ここが唯一の進歩かと思う。
昨年から入学願書のオンライン化が始まっていて大学もやっとデジタル化に腰を上げたのだが、ノートをとったり復習・自習するところに関して大学生にアドバイスできるほどにはなっていない。大学に入るとほぼ強制的にノートPCをもたされるが、生協の推薦になる機種はたいていF通とかN電であってWindows・CDが必要で、オサレなAプルでは使い勝手がよくない。息子にはSurfaceを持たせたのだが、意外に街場ではMクロソフトのものは販売されていない。おそらく流通業者のマージンが少ないからだろう。SurfaceもCDはついてないのだが、息子はデスクトップPCがあるので構わない。
息子が家から出ていくに際して、メモ帳や筆記具は本当に最小限しか持っていかなかった。しかも自分の気に入っている筆記具とかノートはないようで、何でもいいようである。勉強で紙にお世話になった感はあまりないようで、紙に関しての愛着は薄らいでいっているのだろうと思えた。
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