投稿日: Aug 31, 2011 10:12:54 PM
100円ショップの次に何が起こるかと思う方へ
昔は東南アジアや発展途上国に旅行して買い物をする場合は、売り手の言い値は相当ふっかけてあるから、大幅な値切りのネゴシエーションをして、半額くらいになったら買うなどという話しがあったが、ECの時代になってこれはどうなるのだろう。中国でもオークションやネットショッピング、またTVショッピングが盛んになり、むしろ街の整備にともなってリアル店舗はブランド志向になって、夜店のようなところしか怪しい取引はなくなってきているのかもしれない。
日本でもAmazonで安いものは中国製や韓国製であったりするが、アメリカではeBayでも中国の出品者が増えていて、中国が世界の工場という製造業の面だけではなく、小売の面でもいろいろなところに出てくる可能性がある。元々アメリカや世界各地に居た華僑がそれぞれの消費地の特性を踏まえた上で、中国の製品を直接売るようになっているのだろうから、商品説明や取引慣行などもこなれた違和感のないもので、しかも中国から原価仕入れであれば、競争力は大きい。日本でも留学経験のある人が100円ショップへの供給の会社を中国で立ち上げた例を聞いたが、そういった人はネットで自分で売れる時代がきた。
こういった製品が日本の複雑な流通を通した末端小売価格とどれくらいの差があるのかを考えると、日本で2000円くらいのLED電球が600円くらい、売れ筋のWiFiルータでやはり2~3倍の差である。日本にもOEMで入っているもので、商品そのものは名の通ったものと同じでも、日本語の説明とか日本での問い合わせ先がない。日本でそういったビジネスのローカライズや在庫を抱えることをすると、値段が2~3倍になってしまうということだろう。
消費者の側に立って考えると、アメリカに出張しているとか派遣されているつもりならば日本語の説明とか問い合わせがなくても構わない。またネットでの口コミやソーシャルメディアが有効に活用できるならば、日本国内で先行して使ったユーザが教える側にまわって消費者同士でサポートするとか、場合によっては共同購入するということも増えるだろう。3.11の震災以来、ガイガーカウンタの組み立てキットの共同購入がいくつか行われていて、半田付けを自分でするなら1万円くらいで入手できた。
巷では100円ショップというのが定着したが、その先には楽天やヤフオクというようなECのところにグローバルな流通革命が影を落とすようになるのではないだろうか?