投稿日: Aug 11, 2015 1:35:43 AM
2015年度の錦糸町河内音頭大盆踊りが、8月26日(水)、8月27日(木)の2日間ということで、行ってみたい気がする。本家の関西の方は、第38回八尾河内音頭まつりが9月6日(日)に行われるのだが、こちらの方はダンスコンテストなるものがあって、なんとHIPHOP部門まである。
記事『パブリックドメインと創作性のバランス』では、河内音頭とアメリカ黒人大衆音楽のアナロジーを考えた。河内音頭も音楽としての様式を伝統として守るという点はあるのだろうが、河内音頭は祭りと一緒にあって、みんなが参加して楽しむべき時であるという考えが優勢で、こんなHIPHOPまで行えるようになったのであろう。
演奏の方も三味線もあるが、一般的にはエレキギターになっていて、レゲエとかサルサなどもやっているようだ(https://www.youtube.com/watch?v=mbHaSiNvyPA)。河内家菊水丸のボブマーリー物語は有名である。
黒人音楽も何か純粋なものに拘っているというよりも、ラテンのビートがはやったりもしたし、時代とともに変節を続けてきた。変貌していくことは大衆音楽の特徴であると思う。
また聴衆と交わりながら音楽をしていくというところも大衆音楽の特徴である。日本にAlbertCollinsが来た時に、九段会館で公演があったのだが、ステージから客席にギターをもったまま降りてきて、弾きながら最後部の席までやってきて、シールドの長さにびっくりしたものだった。GuitarShortyなども同じようなことをする人で、彼らは演奏しながら店の表に出てしまうそうだ。(そもそも窓が空いてれば音は店の外でも聞こえる)
JimiHendrixが登場した際に、歯でギターを弾くとか頭の後ろで弾くとかで驚いた人が居たが、だいたいの黒人のBlues系プレーヤーはそういうことはできる。半分以上はダンスのためにやっているので、股の下で弾いたり、弾きながらバク天をするとか、見世物要素をもっていないと人は振り向いてくれない。音楽はショウの一部なのだから。
近年、CDが売れないとか、ダウンロードでは音楽が金にならない云々が言われるが、やはり原点に帰ってショウとして稼ぐようにならなければいけないのではないかと思う。