投稿日: Dec 28, 2010 10:27:12 PM
ここでは基本的にはデジタルメディア界隈で起こった滑っている現象を採り上げています。どこかの調査というわけではなく、思いついたことを勝手に書いているだけですので、真に受けないように願います。
1.ダダ漏れ
そらのトレードマークとしては、あまりよい表現ではないな、と感じたものの、新型iPhoneからWikileaksまで、いまさら言うことなしの堂々1位です。既存メディアは速報性でも内容でも完全に後手にまわるものであることを決定づけました。水は高きから低きに流れるというのは情報も同じ。
2.高齢者行方不明
百何十歳が戸籍上ゾロゾロ。現代日本人はミイラを作っていることも判明。社保庁では生きている人の情報が消えてましたが、ここではゾンビの情報も管理しているんでしょうかミイラも年金をもらっていました。情報管理は制度的な問題を含んでいるようです。人名地名漢字の些細な議論は何なんでしょうか。
3.ガラパガス
コカコーラの自動販売機に「コカコーラ」が1割も入っていない国ですから、何でも勝手にやっていました。ケータイの進化も日本は自慢していたわけですが、iPhoneのブレイクは相当ショックだったようです。これではイカんという意味がガラパガスには自嘲的に含まれていますが、それが開き直りに変化しつつある。
4.Manga(凋落)
国費でマンガの殿堂を作る話は事業仕分けにあいましたが、その後海外においても日本のマンガがニュースネタ以上のものにはならず、一定のオタクファンを浮き彫りにしたに留まりました。オタク熱は高く、日本のコミケにも押し寄せているが、Mangaは文化的にはあくまでニッチで、サブカルとしての楽しみの領域のようです。
5.自炊
スキャン1冊100円のビジネスは繁盛しているようで、権利問題を嗤うかのように新規参入もある。魅力的な読書端末が登場した一方で、出版側の対応が追いついていないことに、利用者が待ちきれない状況がうかがえる。マンガ自炊に広告をつけて作家に還元するJコミのようなサービスも現れた。「出版社ヌキ」が進みつつある。
6.twitter離脱
一日中tweetしている中毒状態の人は、twitterから離れる際に律儀にも離脱宣言をtweetする。しかしそんなtwitter生活に疲れて本格離脱というか脱落する人も出始めた。特に40歳代以上にはあまりtwitterはポピュラーではなかったが、大学生でもtweetするのは1割程度と少数派で増えそうになく、ケータイSNSに及ばない。
7.ソーシャルメディア
日本人は排他的なものとしてこの語を考えがちなので日本のソーシャルメディア論の迷走ぶりゆえに採用しました。しかし加入促進するメディアでないと広がらないことはミーム的に考えても自明で、それに取り組めないと自殺サイトのようなネガティブなソーシャルしか出てこないことになる。
8.フリー
クリスアンダーセンの本は煮え切らないカンジで、必ずしも多くのメディアビジネスの参考にはならないが、メディアの勃興期は無料のビジネスモデルがよくあったのは事実で、そこから考えるとフリーが意味することは、今までのメディアのビジネスモデルがリセットされようとしていることかもしれない。
9.クーポン
River of No Return という歌があったが、クーポンが 「販促 of No Return」になっているのは、超近視眼的販促に終始しているからで、販促費を顧客還元しているだけなら、販促予算は減る一方である。例えるなら日本を訪れる中国人富裕層を捕らえて口コミで来訪者を増やそう、というような大きな企みが必要だろう。
10.総理大臣
政府というのも相当部分はメディアなのかもしれない。本当は電子政府はパフォーマンスは高いはずなのに、5年間に総理大臣が5人も変わるようでは、電子政府は世界に大きく遅れをとってしまう。電子教科書であれ電子選挙であれ、自民党でも民主党でも官庁指導でも、八方塞がり。