投稿日: Mar 20, 2014 12:34:11 AM
現実には低いものが多い
きっと何年振りかになるのだが関東バスがストライキに入って、地域の人々が関東バスのWebサイトに殺到したらしく、早朝からWebサイトが殆ど反応をしない。他のバス会社がストをやめたというテレビのニュースが流れるものだから、よけいに放送されない関東バスのスト状況を人々が知りたがるのだろう。
あとでわかったのだが、労組のホームページがあって、そこにはストとか団体交渉の現状書かれている。しかし最初に労働組合の検索とかURLを思いつく人はあまりいなかったようだ。
実際には各社のスト状況を知らせたのはYahooポータルが早かったようである。Google検索だけでは現在進行形の情報は調べにくい。それよりももっとリアルに状況を伝えているのがtwitterであって、「どこどこで雨が降り出した」と同じ要領で関東バスがストで来ないので別経路で登校・出勤する人のツイートがいっぱい載っている。
このように、テレビ、Webサイト、ポータル、SNS、と4つのメディアを比較することができた。
つまり情報の選択のできないテレビや小規模Webサイトはイザという時には必ずしもあてにはならないものである。ポータルやSNSという莫大なトラフィックに耐えられるサービスが社会的には重要な意味を持つので、災害時にこれらが活躍したり、今後活用することを事業継続計画(Business continuity planning、BCP)で検討するようになった。
かつて職場にWebサーバを置いていたが、Windowsサーバーの時にはたまにある時期に数千人がアクセスしてきても大丈夫であったのが、オープンソースの組み合わせのWebサーバに変えたらダウンしてしまって、いろいろなチューニングをどうしたらいいのか手さぐりになって、1年以上大変不安定な運用になってしまったことがあった。結局オープンソースの運用は実績のあるところに頼まないと信頼性に欠けるものだと思った。
Webサイト利用はピンからキリまでいろんな形態があるので一概には言えないが、従来のようにサーバをたててHTMLを書くものはレガシーなものとなって、SNSやblogサービスのようにポータル・データセンタ的な機能の一部のサービスになっていくのではないかと思う。オープンソースのモジュールを組み合わせていろいろ可能であっても、負荷をかけた検証をすることは容易ではない。トライアンドエラーにそれほど時間をかけるわけにもいかない。だとするとWebの今後のテーマであるCSS対応やレスポンシブルWebというのもそういう次世代のサービスとともに実現するのではないだろうか?