投稿日: Nov 07, 2011 1:59:14 AM
ネットだけでは非力だと思う方へ
不況を尻目にネットのビジネスが頑張れるのは、特別なトリックがあるわけではなく、既存のビジネスが流通も販促も膠着化しすぎたからで、ネットのビジネスの成功に学ぶべき点は、柔軟で合理的な判断なのではないだろうか。
楽天などのネットモールには容易に出店が可能で、自営業もサイドビジネスも含めてものすごい数のネット通販が存在するが、その売り上げの分布を見ると、ネットでの経営状態が素晴らしい会社はほんの一握りしかなく、殆どが1日あたりの受注が店舗の何分の1しかないだろう。つまり店舗のあるところの人通りや知名度と比べて、ネット上の存在感やリピートは大変心細いものであるといえる。ただホームページを作って商品情報を並べただけで、あとは検索によって誰かが買いに来てビジネスができるわけではないのである。
リアル店舗では特段の意識はしなかった、往来の人通りや賑わい、あるいはちょっと覗いてみようかなというこころをくすぐるものなどが、そのままではネット上にはないから、そんなきめ細かなところから自分で演出をしていかなければ、存在感のあるネット通販にはならない。その意味では従来の販促を手がけていたところとネットでの販促はまだ十分にシナジーができていないように思える。今、ソーシャルメディアをどのように販促と結び付けようかといろいろなところが思案しているが、それぞれの従来の販促メソッドの延長上にソーシャルメディアを無理やり置くのではなく、ネットもリアルもトータルに考えて人の往来や賑わいを演出し、モニターし、改善し、キャンペーンなどのメリハリをつける考え方が必要である。
記事『ネットビジネスの現実解』で採りあげた「北国からの贈り物」の加藤敏明社長には11月24日にソーシャルメディア活用についても語ってもらう予定だが、そもそもソーシャルメディア以前から既存のメディア対策はマメにやってこられた加藤社長だから、ソーシャルメディアの登場が新たな可能性をもたらせてくれるのであって、記事『クチコミは魔法ではない』のように土台としての努力なしにはクチコミは生まれない。11月24日にはテレビ・ラジオ・イベント・書籍・雑誌・新聞などさまざまなメディアとのコンタクトを踏まえたうえでのネットでのコミュニケーションの特徴を聞き出したい。
関連セミナー http://www.mediverse.jp/
2011年11月24日(木)18-21 成功するネット通販のプロモーション
“費用対効果最大化”を狙った儲かるための通販・ネット広告 ~低コストで売上・利益を上げリピーターを獲得する広告戦略とは?~