投稿日: Jan 26, 2012 1:41:27 AM
再チャレンジの時が近づいていると思う方へ
脱ダムを掲げた国の政策にもかかわらず八ッ場ダムの工事が再開されるとか、はやぶさに再度予算がつき、しかも消費税は上げようなど、鳩山民主党が躍進を果たしたことはまるで無かったことのようになってしまった。日本は政権政党が何であっても実際に行政をしている官公庁を変えることができないので、単に選挙をしただけでは世の中は変わらない。一方で名古屋や大阪など既成政党とは違う方法で行政にメスを入れようという動きも起こっている。これは民主党の不甲斐なさが追い風になって、民主党に期待した人が地域政党に乗り移ったからだ。変化が期待できるのは民力しかない日本だといえる。
しかし行政の非効率さや事なかれ主義、当事者意識の無さ、時代遅れ、……などをいくらあげつらってもなかなか解決策が見えてこないのだが、それはわが身というか、日本の企業の多くにも当てはまり、日本を蝕んでいる病気のようなものだからだ。これらはかつて日本が高度経済成長の時代にヨーロッパの保守的な風土や雰囲気をみて、あれじゃ産業は伸びないだろうと思ったことと似ている。日本とヨーロッパを比較することにも無理はあるが、日本の江戸時代にヨーロッパよりも強かった面は今も強く、日本が明治以降にヨーロッパから学んだことは、やはりヨーロッパに長があるように思える。たとえば著作権問題などはもう日本で考えるのはやめてヨーロッパに歩調を合わせていればいいかもしれない。それよりもまだ日本に残っている民力にフォーカスして、それをいろんな産業で発揮させる道があるのではないか。
だからといって back to Edo を薦めているわけではなく、彼らが弱いところをもっと強めて世界に打って出ることを考えることが必要と思う。そのひとつにグラフィックスとかビジュアル表現がある。今はたまたま漫画とかサブカルが海外にも受けるということで、役所もコンテンツ立国などといっているが、サブカルが本当にメインストリームになってしまうことはありえなく、成功しても添え物程度の位置にしかならない。それはカンフル的な役割をしてもらえばよい。本命はかつての家電や高速鉄道や自動車など日常の生活やビジネスでありふれたものの設計やデザインにおいて発揮した能力を、これから普及するであろうものにおいて日本の強さをやはり発揮させるような方向で、学校教育や研究開発がされるべきである。
Appleは最大の売り上げや利益を記録したが、Apple製品を指をくわえて見ているだけでは自分の力にはならず、負けないものを作ってやろうという雰囲気が出てこないと日本は沈没してしまう。天才SteveJobsが居なくなったことで、世界中が再チャレンジムードになっていくだろうから、そこで日本の強みがでるようになって欲しい。