投稿日: Jul 05, 2013 2:11:52 AM
ビジネス化は難しいと思う方へ
すっかり大人しくなった電子出版EXPOのことをデジャブかと思ったのだが、よく考えてみるとデジャブ以前かもしれない。以前はブックオンデマンドに関する出展もかなりあったのだが、そういった話はほとんど見かけなくなっている。インプレスR&D(出展せず)とかBookLiveと三省堂書店などの動向はどうなっているのだろう。巷では1冊500円以下のブックオンデマンドというのも出始めている。特にフォトブックなどでサイズの決まっているものはかなり単価の下げられるものがある。こうなると絵本をブックオンデマンドにすることもできそうだ。
その前に絵本は徹底的にアーカイブして電子書籍にするのがよいと思う。絵本出版社は嫌がるかもしれないけれども、売り方を変えればお金が入る可能性はある。つまり記事『どこでも図書館』『どこでも図書館(2)』で書いた待合室での読み放題パッケージウリとか、それをさらに進めてノベルティ・景品として売ることが考えられる。つまり印刷などしないでも、ライセンス料だけが入ってくるビジネスになるし、外国語で音声や字幕を入れれば、外人向け・海外向けのマーケティングも最低のコストで可能になる。
過去の莫大な量の絵本を電子的に公開して、印刷物として希望のあるものはブックオンデマンドとかそれをベースの贈答品ビジネスにすることも出来るだろう。誰か知り合いに子供が産まれたとすると、1歳の誕生日から5歳の誕生日まで毎年何かを贈る予約を取れば、1冊500円でも2500円単位の受注になる。これは子供の成長をイメージしながら絵本の選択をするという点でも購買者にはゲーム性が出てくると思う。
これはスポーツなども同じで、莫大なスポーツ報道写真の中から、特定選手の毎月の活動振りだけを選択したものが用意されていて、フォトブックにしてシーズン中に数冊を送り届けるというように、ある反復性のある需要を狙うものである。おそらく電子配信のものと紙にプリントしたものとは、何らかのテーストに違いが出来るような方向に進むであろう。昔はjpeg画像なら待ち受け画像とかディスプレイの壁紙になったように、紙にプリントする場合は紙質が面白いとか、何らかの加工がしてあるとか、紙ノベルティのオマケがついているなど、メディアにあった展開が必要になろう。
最近流行りのユルきゃらよりも絵本に登場するとがったキャラの方が面白いということになるのではないだろうか?