投稿日: Apr 09, 2014 2:28:3 AM
花粉の季節は続く
40歳くらいから顕著な花粉症になって2月から6月まで、および秋にも悩まされ続けてきたが、昨年少し楽になり、今年は今のところ夜中に鼻がピンチということはなくなってきた。目がかゆい、涙が出る、耳の中がムズムズする、ノドがガラガラになりゲホゲホいう、という症状もつらいのだが、もっともつらかったのは鼻の粘膜に何かがおこってくしゃみが止まらないことだった。
一番ひどかったのは子供が幼児の頃で、土日は公園で遊ばせていたので、まさに花粉がふりそそぐところに昼間は居た。その時はマスクはしていれば大丈夫ではあったのだが、夜がふけるにつれて鼻の内側の粘膜が脱落し始め、鼻の洗浄などをするのだが、それが落ち着くまでに何時間かかかって、寝る間がほとんどなくなってしまう。
幸い子供が大きくなって花粉を直接あびなくなって夜中の症状は軽くなった。今でも薬は飲んでいて、また花屋も花見も避けて、平常に暮らせるようになっている。花粉で激しいくしゃみが出続けると、今度は背中や腰の筋肉が傷んでしまい、腰痛に似たような症状が出るので、それが怖くて花粉を警戒するような暮らし方になっていった。
自分で体験してわかったこととして、花粉や微粒子のある種のものに対して、鼻の粘膜は対抗して何かを分泌して被膜を作ってブロックしようとしていることである。花粉の場合は生体には悪影響がないのでブロックする必要がないにもかかわらず、体は過剰反応して鼻の内側前面に被膜を作り、何時間かするとその被膜が脱落し始めて、それを体外に出そうとくしゃみと鼻水が始まるのであった。しかし鼻の内側全面にあると、脱落に何時間かかかってしまい、それが夜中なので体力の低下になってしまった。
同様なことがノドに対しても、肺に対しても起こっているようであるが、鼻のように薄くて丈夫な被膜が体外に出てくるというほど顕著なものではなかった。
おそらく自然界の中だけに暮らす人には花粉をブロックするようなことは起こらず、都市環境の大気中に何かしら生体がブロックしようと働く成分があるのだろう。それが過剰反応しするようになったのが花粉症だろう。
花粉対策の医療で、わざわざ花粉を摂取して、体を花粉に慣らすような方法で、体が花粉には反応しないようにするのがあるという。しかしその場合に逆にブロックすべきものがブロックできなくなったら困るなあと思う。
PM2.5の件で面白いと思ったのは、PM2.5は何かの成分ではなく、単に粒子の大きさを指すに過ぎないもので、最初は煤煙のようなものでも、大気中に浮かんでいるさまざまな物質(硫黄化合物、窒素化合物、などなど)が煤煙を核にからみついていくという現象である。花粉の場合もひょっとすると自然界の花粉が都会の空気の中にあるのではなく、花粉を核として都会の空中のゴミがくっついたものに対して体が反応しているのかもしれないと思った。
私としては、自分の鼻から脱落してくる被膜に何が含まれているのが知りたいのだが、過去の花粉人生でそれは今のところ解明されていない。