投稿日: Apr 06, 2010 4:34:20 AM
では、どうすりゃいいんだ、という方へ
この間、このBlogで書いていたことを振り返って、日本のメディアビジネスの課題となることはいくつかあったと思う。
● グローバル化した思考水準をみにつける。 島国的過去依存の発想を絶つこと。
● 情報環境のUpToDateをする。 ニュースを知るのではなく、知ることのできる環境に身をおく。
● 社会性のあるビジネスを考える。 自分中心の利益システムではなく生活者視点で見直す。
● コミュニケーションを重視する。 販促先行、広告的発想ではなく、コミュニケーション成立を先行させる。
情報環境に関しては、さらに今までの コンテンツ・編集・メディア制作・販売 のどれもが既存のアナロジーでは行かないと思われるので、ほぼ全員がスタートラインに並ぶようなものだ。だから過去を自慢しても意味がない。今において対象層とコミュニケーションが成立した者が一歩前にでる。ケータイ利用がそうであったように。
そのケータイも スマートフォンで様相がまた変わろうとしている。人がメディアをどう使っているのか、これからどこが変わり得るのか、注意深く観察する必要がある。これが戦略の出発点になるだろう。
その前に金の動きがどうなるかはもっと重要だろう。今までは何かにつけ広告モデルを考えていたが、それは相当限定的になるだろう。雑誌や放送のようなタテ割の世界での金の動きと違って、ネットでは情報の連鎖の中で自分を見つけてもらうとか課金(あるいはアフィリエイト)があるような方式が似つかわしい気がする。例えると電車で目的地までその都度切符を買って乗るのではなく、パスモにチャージの仕組みがあれば、すぐにどこ行きにも乗れてしまうようなものである。
AmazonのKindleをセミナー会場でまわしたら、誰かがコンテンツを買ってしまっていたとイーストの藤原さんが言っていたが、そんなeasyさがネットの特徴となるだろう。
続く